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飢えた子どもと分かち合う食事 TABLE FOR TWO(3ページ目)

世界67億の人口のうち、発展途上国では10億人の飢餓や栄養失調に苦しみ、かたや先進国では肥満から生活習慣病の人も約10億人と言われています。この不均衡を解決する「TABLE FOR TWO」が広がっています。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

「TABLE FOR TWO」ブログラムの効果

「TABLE FOR TWO」に参加すれば、この笑顔と繋がることができます。

「TABLE FOR TWO」に参加すれば、この笑顔と繋がることができます。

こうした「TABLE FOR TWO」の活動の成果は、どのように現れているのでしょうか。 学校給食は、飢餓に苦しむ子どもたちの空腹を満たすだけではありません。就学率や学業成績の向上、子どもたちの基礎体力向上と病気予防の強化、学校と親とのコミュニティ形成などの効果が期待され、貧困解決のために重要な役割を担っています。

実際に支援を受けた子どもたちからは、「おなかがいっぱいになると勉強がたくさんできる」、「朝は食べられないから給食が大好き」といように毎日の給食を楽しみにしている声や、好きな教科について、また将来は教師、警察官、看護士など、しっかり勉強して社会に役立つ仕事につきたいという夢などが「TABLE FOR TWO」事務局に寄せられています。

また反対に支援する側の反応はどうでしょうか。今盛んにCSRという言葉が使われますが、企業の経営者がよかれと思って採用しても、その活動を行う現場の人が理解し、前向きに実践しなければ内容が伴わない、継続できないこともあります。

これまでは、料理人さんが直接社会貢献に関わる機会はほとんどありませんでした。けれども「TABLE FOR TWO」では、ヘルシーメニューを企画し提供することで、食べてくれる人の健康づくりに役立ち、さらに遠く離れたアフリカの子どもたちの命を救い、また教育にも貢献しているという実感がわくと、現場でやりがいをもって携わっておられる料理人さんが増えて盛り上がっているとのことでした。

「TABLE FOR TWO」のヘルシーメニューを作っているある料理人さんは、アフリカでの飢餓の問題を取りあげたテレビ番組を息子さんと見ながら、こう言ったそうです。

「お父さんの仕事はアフリカの子どもたちを笑顔にすることなんだよ」。

支援ができるということは、自分の人生の実りにもなるのだと思います。「TABLE FOR TWO」では、一般の家庭でも参加できる「TABLE FOR TWO at HOME」(自宅でヘルシーな食事を作っていただき、その分の寄付金を月々定額で振込む)や、他にも様々なキャンペーンが実施されています。

生きるためには私たちは毎日3度食事をします。いつでもおいしい食事がいただける環境に感謝しつつ、社会につながっていることも考えたいものです。

・「TABLE FOR TWO
・「BOX FOR TWO



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