ブルージュの魅力
ブルージュに関しては、最大の見どころは「町そのもの」と言い切って良いでしょう。運河の流れが映し出すのは、羽を休める白鳥の影に、階段状の切り妻屋根やゴシック建築の歴史的建造物。中世来ほとんど変わらぬ風景が、そこかしこに息づいています。誰もが名カメラマンになれるフォトジェニックな町並みを、気の向くまま散策するだけで最高に充実した時間をお約束。2000年には旧市街地は丸ごと世界遺産にも指定されました。芸術に興味がある人は、美術館巡りも欠かせません。ブルゴーニュ公国の宮廷が置かれ、15世紀に商業と織物産業で繁栄したブルージュは、豊かな経済力を背景に、洗練された文化が華麗に花開きました。
なかでもヤン・ファン・エイクやハンス・メムリンクら、初期フランドル派画家の活躍は絵画史上で大変重要なもの。市内中心地に位置する「グルーニング美術館」や「メムリンク美術館」に立寄って、彼らの作品をじっくり鑑賞することをお忘れなく。市内は宗教関連のモニュメントも見るべきものが多く、なかでも聖母教会内にあるミケランジェロの「聖母子像」は必見です。
また甘党にとってもブルージュは魅力的な町。歩いても歩いても目に飛び込んでくるのはチョコレートショップ。旧市街地内だけでおよそ50軒の店があるというから驚きです。04年にはチョコレートの博物館「Choco Story」もオープンしました。
心安らぐベギン会修道院