ベルギー/ブルージュ

ブルージュの基本情報(2ページ目)

「天井のない美術館」と呼び声の高い古都ブルージュ。ベルギーに来たら必ず立ち寄ってほしい魅力溢れる中世の町。出かける前に予習で知っておいてほしい町の歴史と魅力を駆け足でご紹介。

執筆者:林 瑞絵

ブルージュの魅力

ブルージュ

白鳥はブルージュのマスコット

ブルージュに関しては、最大の見どころは「町そのもの」と言い切って良いでしょう。運河の流れが映し出すのは、羽を休める白鳥の影に、階段状の切り妻屋根やゴシック建築の歴史的建造物。中世来ほとんど変わらぬ風景が、そこかしこに息づいています。誰もが名カメラマンになれるフォトジェニックな町並みを、気の向くまま散策するだけで最高に充実した時間をお約束。2000年には旧市街地は丸ごと世界遺産にも指定されました。

 

ブルージュ

「聖母子像」は町の至宝

芸術に興味がある人は、美術館巡りも欠かせません。ブルゴーニュ公国の宮廷が置かれ、15世紀に商業と織物産業で繁栄したブルージュは、豊かな経済力を背景に、洗練された文化が華麗に花開きました。

なかでもヤン・ファン・エイクやハンス・メムリンクら、初期フランドル派画家の活躍は絵画史上で大変重要なもの。市内中心地に位置する「グルーニング美術館」や「メムリンク美術館」に立寄って、彼らの作品をじっくり鑑賞することをお忘れなく。市内は宗教関連のモニュメントも見るべきものが多く、なかでも聖母教会内にあるミケランジェロの「聖母子像」は必見です。

また甘党にとってもブルージュは魅力的な町。歩いても歩いても目に飛び込んでくるのはチョコレートショップ。旧市街地内だけでおよそ50軒の店があるというから驚きです。04年にはチョコレートの博物館「Choco Story」もオープンしました。

 

ブルージュ

心安らぐベギン会修道院

ブルージュの旧市街地は大変コンパクトなので、半日もあればかなり多くの場所を効率良く見て回れることでしょう。とはいえ落ち着いて観光スポットを巡るためにも、最低2日以上の滞在時間を取るのが望ましいところ。バスツアーの団体客がぐっと減る朝と夜は、特にブルージュの幻想的な魅力が倍増する時間帯です。静寂に包まれた早朝のベギン会修道院周辺、闇を彩る運河の夜景などを見逃さないためにも、日帰りではなく現地での宿泊をおすすめします。

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