「ちょっとごめんなさいよ」野菜を載せたワゴンを押しながら、Mさん(83歳)がゆっくりゆっくりキッチンへやってきました。「今日は、白菜としいたけ、油揚げの煮物でもしよう思うて」。腰が痛いので長くは立てないというMさん。椅子に腰掛けながら包丁を握り、まな板の音を立て始めました。時計は3時半を指しています。「台所を気兼ねなく使えるから今頃の時間が一番ええの。こうして休み休み好きなものを作って食べるのが楽しみなんですわ」。
第二の我が家 グループホーム
「マイペース」を守る配慮が随所に生かされている「グループハウス尼崎」。あてがわれた生活ではなく、自分らしい暮らし、あたりまえの暮らしがそこにありました。多少、呆けていても、身体が不自由でも、可能な限り自分の力で生きていきたい――。そんな思いを抱く人々からグループホームは今、熱いまなざしを注がれています。
グループハウス尼崎
お年寄りが暮らす家いろいろ
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