介護老人保健施設(老健)は、病院と自宅の中間的施設

介護老人保健施設(老健)とは、どんなところでしょうか?

介護老人保健施設(老健)は、病院と自宅の中間的な施設。

「老健」と呼ばれることの多い介護老人保健施設は、介護保険の施設サービスの1つとして定められています。

介護老人保健施設は、原則として要介護度3~5と認定されており、なおかつ病状は安定しているものの退院してすぐに自宅へ戻るのは不安という場合に利用するものです。病院と自宅の中間的な役割を果たしており、入所期間は3~6カ月程度と短めになっています。

2009年1月、厚生労働省が発表した「介護サービス施設・事業所調査結果の概況」によると、介護老人保健施設の数は約3,500となっています。

実際には「特別養護老人ホームに入りたいのに空きがなく、在宅での介護は無理」といった人が、特養の空き待ちのために数カ所の老健を数カ月単位で転々としているケースも多々あります。

医療的ケアが必要でも入所が可能

介護老人保健施設は、病院を出た人の受け皿としての役割が強いため、医療面のサービスも特養と比べると充実しています。そのため、痰の吸引や水分や栄養をチューブで胃に入れる胃ろう、じょくそう(床ずれ)、鼻などから流動食を投与する経管栄養、尿管カテーテル、酸素吸入といった医療措置が必要な人でも、問題なく入所が可能です。

ただ、あくまで集団生活のため、認知症などの原因により夜中に大声を出したり、他の入所者に暴力を振るうなどの問題行動がある場合、入所を断られたり、退去を命じられたりする場合もあります。

介護老人保健施設では相部屋が主流

介護老人保健施設では、4人程度の相部屋が主流です。プライバシーが保てる個室(ユニットケア)を増やそうという取り組みも進んでいますが、まだまだ普及していません。

相部屋の場合、1カ月あたりの費用は7~10万円程度。ユニットケア型の場合は、20万円を超えるケースも少なくありません。

介護老人保健施設の対象者・費用・申込先

■対象者
要介護3以上だが、実際には重度の人優先で、胃ろうや酸素吸入などの医療措置が必要な人などが主な対象となる。
※認知症など、理由によっては要介護1~2でも入居できる場合あり

■必要な費用
介護保険施設サービス費の1割、居住費、食費、その他雑費。

■情報入手&申込先
どんな施設があるかについては、地域包括支援センターまたは市区町村の福祉担当窓口へ。申し込みは直接施設に行うか、市区町村の福祉担当窓口へ。


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