第8位は「高血圧」
ラーメンのスープは残して! |
塩辛いものが好きなので。(男37 神奈川県)
仕事が不規則で、食事は濃い味が好きだから。(男30 香川県)
<対策法>
高血圧の一番簡単な予防策は減塩ですね。確かに減塩は血圧の降下作用があります。しかし、通常の食事の範囲内での減塩では血圧を下げるには限界があります。実に、現在日本人の一日塩分摂取量は12-13g。米国で食塩量として3.8gまで下げようという食事療法がありますが、現在の摂取量の1/3にするのは実際的に不可能。
そして大切なことですが、高血圧に関する研究は進んでいますが多くの人は原因が明らかになっていません。結構やっかいな病と言えるでしょう。
第9位は「認知症、アルツハイマー」
<読者の皆様のコメント>一線を退いてからが心配。(男55 愛知県)
なかなか脳の体操をするチャンスって少ないですから。(女34 東京都)
<対策法>
認知症の原因には、いろいろありますが脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症がその主なものです。後者については残念ながら現時点では確実な予防方法はありません。脳血管性認知症の予防は、脳血管障害の危険因子を減らす事が大切。高血圧、糖尿病、喫煙などが危険因子です。過度の飲酒を控え、肥満に気をつけることが一番の予防です。
第10位は「自律神経失調症、鬱病」
<読者の皆様のコメント>主婦とはいえ、人間関係や社会との疎遠など不安材料は多いので。(女30 山形県)
仕事に子育てに忙しすぎる。自分の時間がなかなか確保できない。疲れ切っている。有休をとればとるほどプレッシャーがかかる。(女39 香川県)
<対策法>
例えば、動悸がする・眠れない・疲れが取れない・食欲がないなどの体の不調を訴えて受診し、結果に異常が見つからない場合、自律神経失調症という病名を使うことがあります。厚生労働省は、この自律神経失調症という病名を使うことを認めていますが、医学的な正式の病名ではありません。自律神経失調症には、鬱病、パニック障害、心身症などの心の病気が隠れていることがあります。実施した検査では発見できなかった身体の病気の場合もあります。
なので、定義がない自律神経失調症の予防方法はないということになります。また、ストレスが自律神経失調症に隠れた心の病気の原因とも断定できません。残念ですが明確な対策方法がありません。