花粉症/花粉症治療・病院・薬

花粉症がつらいなら、病院に行こう!(2ページ目)

マスク・帽子・ゴーグルをして受診すれば診察前に花粉症である事が医療サービス側に伝わります。諸刃の剣ですが受診した医師が花粉症だと一般的に幸運と考えましょう。

西園寺 克

執筆者:西園寺 克

医師 / 感染症・健康情報ガイド

医師向けの薬が薬局で買える?

ちょっと専門的なお話ですが、「Switch-OTC drugs (Switch-OTC剤)」というものがあります。以前は医家向けだった薬剤で、今は薬局で購入可能になっているものの総称です。

消化器症状があって消化器科を受診しても、なかなか花粉症と結びつけてもらえない可能性が高いです。ガイドが胃の内視鏡検査を依頼した時も実際の内視鏡の像を見るまでは信じてもらえませんでした。

花粉症の症状で、まるで諸悪の根源のように言われるヒスタミンですが、実はなくてはならない生体物質なのです。その作用する受容体(receptor)には少なくとも3種類あります。悪い作用だけ取り上げてみましょう。

  • H1受容体 (receptor) : 主に花粉症の痒みに関係
  • H2受容体 (receptor) : 粘液の分泌に関係。花粉症以外では胃液の分泌に関係。
  • H3受容体 (receptor) : 中枢神経の興奮・覚醒。花粉症の薬の眠気の原因。


  • 花粉症の時の逆流性食道炎的症状や胸焼けに関しては、H2 blockerを試す事を薦めます。病院、医院を受診しなくてもH2 blockerはいわゆるSwitch-OTC剤なので薬局で購入可能です。H2 blocker症状が改善しない場合は内視鏡検査を薦めます。


    3週間前に受診してくれれば……

    mast cell
    IgEと結合したmast cellが鼻水の元凶!
    鼻水の症状が強い場合が、実は一番厄介です。鼻水は、鼻をかんでもキリがなく、川でいうなら「上流」で食い止めないといけないからです。

    鼻粘膜で花粉を捕らえるのは、スギ花粉と結合するIgEです。このIgEは肥満細胞と結合しています。実はIgEが肥満細胞と結合したのは数週間以上前の出来事なのです。ですから、症状が出てからIgEと肥満細胞の結合を抑える薬を飲み始めても、実際の効果が現れるのは数週間後という事になります。耳鼻咽喉科では花粉症の予防投与を薦めるのは理由があっての事なのです。

    逆に鼻閉は、「下流」で起きている事になります。ですから鼻閉に効く薬は飲んだ翌日から効果を発揮してくれるのです。



    関連リンク
  • くしゃみ・鼻水だけではない!花粉症の症状
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