花粉症対策にはマスクが有効です。厚生労働省も花粉症Q&A集(平成17年花粉症緊急対策用)の中でその有効性を認めています。どんなマスクを選べば良いでしょうか?私がお薦めしたいのは、病院ではサージカルマスクと呼んでいる使い捨ての不織布(ふしょくふ)マスクです。

花粉症にはマスクが有効!

花粉症の症状で一番困るのが鼻詰まりです。鼻の粘膜で起きたアレルギー反応は血管に作用して鼻水を増加させます。同時に粘膜が炎症と浮腫を起こして鼻詰まりとなります。鼻詰まりが起こると口で呼吸する事になります。今度は口の中でアレルギー反応が起きてしまいます。その際、マスクは鼻から吸い込む花粉量を減少させる事が可能なのです。

マスクの種類はいろいろ

外科用マスク
マスクの分け方は、
  • 性能で分ける
  • 材料で分ける
  • 使い捨てか・再使用可能か
  • 値段で分ける
    となります。

    N95微粒子用マスクとは?

    N95微粒子用マスクのNとはNot resistant to oil = 耐油性なしという意味です。
    95は決められた条件で空気中の粒子の捕集効率試験をした時に95%以上の捕集効率を保証されたという意味です。
    病院の場合は、結核の院内感染防止には捕集効率が高い、すなわち高性能のN95マスクを用います。SARSの診療にもN95が推奨されています。

    不織布性(ふしょくふ)マスクとは?

    材料は布性か不織布で分ける事が可能です。不織布(ふしょくふ)とは、織らない布です。不織布の場合、線維を直接シート状に加工することで、品質を均一にする事が可能です。また安く生産する事が可能です。この不織布で作ったのが不織布マスクです。不織布性マスクは布製マスクのように洗濯して再使用はできませんが、布製マスクより安価です。
    病院で通常用いている外科用マスクもN95マスクも、この不織布マスクです。外科用マスクはN95マスクよりは捕集効率が低いマスクです。
    それでは、果たしてどんなマスクが花粉症対策で必要なのでしょうか?

    花粉症に対してはマスクの性能に値段差がない!

    スギ花粉

    花粉症には高性能のマスクが良いと考えがちですね。ところが花粉の大きさは10μm-100μm(1μmは1000分の1mm)の大きさです。この大きさなのでN95のような高性能マスクは必要ありません。
    実際、国民生活センターは『花粉などの捕集をうたったマスク』という報告で、花粉症に対してはマスクの性能には値段差がないとしています。
    人を使った実験では装着の仕方による隙間がマスクの効果に関係するとしています。

    不織布マスクがお薦め

    スギ花粉症の期間は地域差、個人差がありますが100日程度です。まめな方には布製マスクで100日間、マスクを洗濯して再使用という選択もあります。布製マスクに雑菌を繁殖させないために鼻汁付着したマスクは洗濯に回しましょう。一方、布製マスクに較べて値段が安いので使い捨て不織布マスクを使用しても大きな出費にはなりません。
    以上の理由から、私は花粉症には管理が楽な使い捨ての不織布マスクを薦めします。

    ネットでは不織布マスク、外科用マスク、サージカルマスクで検索できます。鼻あてワイヤー入りのものは装着時に鼻の形に合わせる事ができるので隙間を減らす事が可能です。
    フィルター使用の掃除機と同様にマスクも長時間使用していると目詰まりして来ます。一日の使用のみで翌日は新しいマスクを使用しましょう。


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