2020年のスギ花粉飛散予想・予測、去年との比較

スギ花粉飛散

今年もスギ花粉が気になる時期になりました


2020年の花粉飛散量は、例年と比べると少ない地域が多く、特に九州地方で非常にすくなっているようです。昨年は飛散量が例年並みでしたので、2019年と比較すれば全国的に少ない傾向を示していますが、東北では2019年よりもやや多いと予測されています。

2020年のスギ花粉の飛散量は、主に前年2019年の夏の天候とスギ花粉の飛散量調査などを総合的に判断し、スギ花芽の発育と合わせて予想されています。

地域ごとに見てみると、前年比で20%程度から90%の地域まであり、例年比で30%から90%とほぼ例年よりやや少ないから少ないと言えます。
  • 北海道:スギ・ヒノキはありません(シラカンバはありますが、前年より非常に多く、例年よりやや多い)
  • 東北:前年より約90%でほぼ同じ、例年より約90%でほぼ同じ
  • 関東:前年より約50%で少なく、例年より約70%でやや少ない
  • 甲信:前年より約50%で少なく、例年より約70%でやや少ない
  • 北陸:前年より約50%で少ない、例年より約90%でほぼ同じ
  • 東海:前年の約40%で非常に少なく、例年より約70%でやや少ない
  • 近畿:前年の約30%で非常に少なく、例年より約50%で少ない
  • 中国:前年の約30%で非常に少なく、例年より約50%で少ない
  • 四国:前年の約30%で非常に少なく、例年より約50%で少ない
  • 九州:前年の約20%で非常に少なく、例年より約30%で非常に少ない
地域差はありますが、前年と比較すると、東北以外は少なくまたは非常に少なく、例年と比較すると、全国的に少ないと予想されています。

この予想の根拠にある2019年の夏の気候を見てみましょう。

<目次>  

2020年スギ花粉飛散量に影響する去年夏の気候情報

スギの発育は夏の気候条件である最高気温・日照時間・降水量の影響を受けます。気温が高く、日照時間が多く、雨が少ないと、スギ花粉飛散数が多くなります。花粉飛散が多かった翌年の飛散量が少なくなる年を「裏年」、少なかった年の翌年に多くなる年を「表年」と言い、毎年交互になっていますが、最近は、表年、裏年での予想が難しくなっています。よく飛んだ年の後は少なくなりますので、西日本では2019年は多く飛散したので、2020年は飛散が少ないとされており、さらに気候の影響が大きかったと言えます。

それでは、2019年の夏の気候を見てみましょう。
  • 北海道:気温は高く、日照時間は少ない
  • 東北:気温は高く、降水量は少なく、日照時間は平年並み
  • 関東:気温は高く、降水量は多く、日照時間は少ない
  • 甲信:気温は高く、降水量は多く、日照時間は少ない
  • 北陸:気温は高く、降水量は平年並み、日照時間は平年並み
  • 東海:気温は高く、降水量は多く、日照時間は短い
  • 近畿:気温は高く、降水量は多く、日照時間は短い
  • 中国:気温は高く、降水量は多く、日照時間は短い
  • 四国:気温は高く、降水量は多く、日照時間は短い
  • 九州:気温は高く、降水量は多く、日照時間は短い
でした。

2019年7月は梅雨前線が本州の南岸に停滞していたため、梅雨明けが遅くなり、8月は厳しい暑さでしたが、台風や前線の影響もあって、夏の必日照時間が短く、スギの雄花の生長が良くなかったようです。ただ、東北は8月の気温も高く、晴れた日が多かったため、スギの雄花の生長が良かったことになります。

つまり、2019年の夏の気候で判断すると、例年より少ない傾向があると言えます。
 

2020年の花粉症におすすめの対策方法

2020年は、全国的に例年より少ないので、ホッとした人も多いかもしれません。しかし、症状は人それぞれですので、それなりに対策は必要で、特に、早めの対策をしておいた方がよいでしょう。本格的な花粉飛散シーズンの前に、自分にあった対策をとるようにしておきたものです。

九州では、2月15日頃から始まり、北上し、例年並と予想される東北では3月に入ると飛散し始めます。

2015年から保険診療で可能になった舌下免疫療法を既に受けている人にとっては、5年目になり、効果の出てきた人もいると思われます。この治療を行う場合は飛散前に3ヵ月は行った方が望ましいとされていますので、今から開始することはできませんが、今年の症状がひどい時には、2021年にはよりひどくなる可能性がありますので、2020年、オリンピックが終わって、秋までには治療を始めたいものです。ただし、この舌下免疫療法は毎日続けないといけない治療ですし、取り扱っている医療機関が限られていますので、事前に問い合わせておきましょう。詳しくは「スギ花粉にも有効?ついに始まる花粉症の舌下免疫療法」をご覧ください。

毎回のことになりますが、花粉症対策はポイントは以下の3つです。つまり、体外、体内への侵入、体内の3つです。
 
  1. 身の回りに飛散する花粉量を減らす
  2. 花粉の体内への侵入を防ぐ
  3. 花粉症の症状の軽減

身の回りに飛散する花粉量を減らすためには、屋内、とりわけ自宅内の花粉量を減らす工夫が大切です。そのためには、花粉の飛散時期には特に、こまめに掃除することが有効です。できれば、人の動きのない朝に掃除をするのがよいでしょう。掃除の排気で舞い上げる可能性もありますので、拭き掃除の方がよいでしょう。空中の花粉を減らすには、空気清浄機も1つの方法ですが、空気清浄機は端におかず、人の動きの多い所やエアコンの風の対面などに置くようにしましょう。窓はあまり開けずに、アウターは花粉の付着しない素材がお勧めです。

花粉の体内への侵入を防ぐには、マスク、メガネをつけておきましょう。目や鼻に侵入した花粉を減らすには、生理食塩水で洗浄するのも1つの方法です。
マスク

花粉の体内の侵入を防ぐ定番はマスクです


花粉症の症状を早期に抑え、悪化を防ぐには、花粉が飛散する前(1週間程度前)または飛散開始直後に症状が出始めたら、くしゃみ・鼻水に効く「抗ヒスタミン薬」や鼻づまりに効く「抗ロイコトリエン薬」を内服する初期療法がお勧めです。特に、眠気の少ない「抗ヒスタミン薬」は現在、市販されております。
費用が高くなりますが、重症のスギ花粉症に対する治療として、抗IgE抗体(オマリズマブ)という皮下注射も保険適用になりました。ただし、実施できる医療機関が限定されています。

また、体調が悪いと花粉症の症状は悪化しますので、普段から体調を整えておく必要があります。睡眠不足は花粉症を悪化させ、花粉症のために睡眠不足になります。

普段からバランスのとれた食事を規則正しく摂取し、規則正しい生活で十分な睡眠をとることです。

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