アレルギーの子供はウイルス感染に弱い!?
風邪などのウイルス感染にかかりやすくなっていませんか? |
→○または△ 麻疹ではないのですが、春秋に多い風邪の原因ウイルス、ライノウイルスによるリンパ球の反応が、喘息患者で健康人より低いと報告があります(Papadopoulos先生の報告)。
このライノウイルスによる細気管支炎は、アトピーにも多いとの報告もあります(Kotaniemi-Syrjanen先生の報告)。
アトピーの方は、結核に対する反応であるツベルクリン反応が出にくくなっていると言われています。
ウイルス防御には、インターフェロンという蛋白質が重要で、麻疹に対しても大切な防御物質です。このインターフェロンが、アレルギーで低いのです。つまり、アレルギー反応は、ウイルスに対する反応を低下させる可能性があります。(免疫力が落ちている? 1歳児から花粉症!をご参考ください)
麻疹の流行の影に、アレルギーが増えたことによるウイルスに対する抵抗力の低下があるかもしれません。
菌に負けない強い子を育てる で、説明しましたが、菌やウイルスに負けない体を作ることが大切です。特にウイルスでは、予防接種で、ウイルスに対する抵抗力をつけましょう。
インターフェロン:病原体とくにウイルスに対して細胞が産生する蛋白質。α・β・γの3種類がある。ウイルスに直接防御するのはαとβである。γは、免疫細胞に働いて、免疫を調整する。特に、アレルギーでは、抑制的に働くと言われている。
<参考リンク先>
麻疹について
麻疹(はしか)って!? アトピーへの影響
環境について
キレイ好きはNG?衛生環境でアトピー増加
免疫について
免疫力が落ちている? 1歳児から花粉症!
菌に負けない強い子を育てる