経済発展が進む中国から、この時期になると黄砂が飛んできます。黄砂とは何か、どう対策すればよいのかをご紹介しましょう。


そもそも黄砂って何?

地球では、開墾で砂漠が増えている
黄砂が飛ぶと、アレルギーが悪化!?』でも説明しておりますが、黄砂は遠く中国からやってきます。中国の乾燥地帯や黄土地帯で、偏西風で吹き上げられた多量の黄色の砂塵が上空の風に運ばれて、日本で降下する現象のことです。

特に3~5月に偏西風が強いことから、日本ではこの時期に黄砂が観察されます。黄砂の量は、中国の天候に左右されます。中国の乾燥地帯・黄土地帯に雨が降ると、黄砂は減ります。しかし、現在、中国での放牧や耕作地などの開発で、乾燥地帯が増加し、黄砂は増えていると言われています。


ただの砂ではない! 黄砂が運ぶ有害成分……

工業地帯や交通量の多い所の大気には様々な物質が含まれている
黄砂で問題なのは、ただの砂ではないことです。過去の日本では、公害病が問題になりました。社会で習った四大公害病の中の一つに、「四日市ぜんそく」があったのを覚えていますか? 石油コンビナートなどの大気汚染物質が、喘息を引き起こしてしまった、大規模な公害です。ガソリンや石油燃焼で発生する二酸化窒素、二酸化硫黄は、気道を過敏にします。ディーゼル粒子も喘息の悪化因子です。

喘息を予防するには、環境保全が重要です。日本では公害対策基本法が作られ、廃止され、現在では「環境基本法」で、環境を保全しています。しかし国内の対策だけで済む問題ではないのです。

現在、中国では経済発展が著しい状況です。グローバルな協調が大切な社会ですが、大気汚染物質を乗せた黄砂は、規制を待たず日本に降下しています。


次のページでは、私たちにできる黄砂対策をご紹介します。