慢性の下痢を起こす病気
下痢が続くとツライものです。原因は何か考えてみましょう |
慢性下痢の症状が現れる病気の代表的なものをご紹介しましょう。
■食物過敏性腸症
名前の通り、食物に過敏となり、腸の粘膜が壊れ、消化吸収ができない状態になります。特に、ミルクを飲むと、乳糖不耐症といって、乳糖を分解することができないため、水分を腸から吸収できなくなり下痢が続きます。栄養を消化吸収できないので、低栄養になり、免疫が落ちてしまいます。
■腸炎後症候群
ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどの胃腸炎の後に、腸の粘膜が壊れてしまって下痢が続きます。特に、この時期は、胃腸炎を起こすウイルスが流行するので注意が必要です。
アトピーと嘔吐下痢症を参考にしてください。
■難治性下痢症
名前の通り、なかなか治らない下痢を言います。
- 生後3ヶ月以上の子供に発症
- 2週間以上の下痢
- 3回以上便の検査で、病原菌を確認できない
を特徴とします。これらの病気の背景は、牛乳や小麦アレルギーがあると言われています。
このようなしつこい下痢の原因の中に、アレルギーが隠れていることが多いのです。
慢性下痢を招く食物アレルギー
他に風邪のような症状もないのに下痢が続く場合、当然気になるのは普段口にしている食べ物です。これからお話しする「食物アレルギー」と下痢の関係は密接。このアレルギーを持つ子供の約8割に慢性下痢の症状が、見られるのです。■食物アレルギーの症状
次のページでは、診断と対策について説明します。