受け入れつつも、
相手に飲み込まれない
同情するのではなく、共感的に聴く。この違いわかりますか? |
これは、実際にやってみると意外に難しいものです。相手のことを慮ると、どうしても「私も同情してあげなければ」という気持ちになってしまうことも多いでしょう。また逆に、一線を引くことを意識すればするほど、平板な態度になってしまい、相手に信頼感をもたれなくなってしまう可能性もあるでしょう。
こうした聴き方は、実際やってみると意外に難しいもの。でも、この共感的理解が相手の気持ちを深く知ることにつながります。そして、「そうか、こんな風に思ってたんだね」とフィードバックしてあげることで、相手は分かってもらえたという安心感を得ることができるのです。
もちろん、聴き方のスキルはプロのカウンセラーが研鑽するもので、一般の人が本格的にマスターしなければならないものでもないでしょう。しかし、悩んでいる人に接する際にこうしたポイントを頭に入れておけば、相手の気持ちは少し楽になるのではないかと思います。
相手も大事だが自分も大事
あくまでも好意の範囲で話を聴いてあげよう |
しかし、親切心で相手のことばかり考えて、自分を見失わないようにしたいものです。友人や同僚の話を聴いてあげるのは、あくまでも好意の上でのこと。会うたびにグチや悩み相談になってしまうと、あなた自身も苦しいはずです。
カウンセラーは、私的な関係ではカウンセリングを行わないもの。それに、そもそもあなたは職業的なカウンセラーではなく好意で聴いてあげているのですから、話が重すぎたらある程度のところで切り替えたり、「また今度聴かせてね」などと中断することも大切ではないでしょうか?
相手も大事だけど、自分も大事。この基本を守った上で、相手を思いやる。このバランス感覚が、非常に重要なのだと思います。
■もっと情報!関連リンク■