悩んでいる友人や同僚の
話を聴いてあげていますか?

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相手の話をしっかり聴く前に、アドバイスをしていませんか?
あなたの周りに、落ち込んでいる友人や元気のない同僚はいませんか?「どうしたらあの人の力になれるだろう」と、思うことは多いですよね。

いちばん喜ばれるのは、話を聴いてもらうことではないでしょうか?でも、上手に話を聴けていないケースが多いように思います。

意外に多いのは、「こうしたほうがいいよ」などと自分の価値観でアドバイスをしたり、「いつまでも落ち込んでちゃダメ」などと元気づけるケース。でも、ちょっと待ってください。その前に、まず相手の気持ちをしっかりくんであげていますか?

悩んでいる人がいちばん欲しているのは、まず自分の気持ちをしっかり受け止めてもらうこと。話の途中でさえぎられたり、中途半端なアドバイスをされると、「自分の気持ちをわかってもらえなかった」というむなしさだけが残るものです。


悩みの聴き方は
カウンセラーに学べ!

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相手を評価せず、話をじっくり聴く
では、話を聴く際にはどんなことに注意したらいいのでしょうか?それには、カウンセラーの話の聴き方をヒントにしてみるといいと思います。臨床心理学者のロジャースは、カウンセラーがクライエント(来談者)に対する態度として、もっとも重要な条件を3つ指摘しました。

1)自己一致
カウンセラーが、そのクライエントとの関係の中で、態度に裏表なく、ありのままで純粋であること。

2)無条件の肯定的尊重
審判・批判的な態度ではなく、クライエントの存在を無条件に受け入れること。

3)共感的理解
クライエントの内側の世界をその立場のように感じ、同時に自分を失わないこと。

(『図解雑学 臨床心理学』(松原達哉編著 ナツメ社 2002)より抜粋)

うじうじ悩んでいる相手にイラついて、つい「もっとしっかりしなきゃ!」と説教してしまうことはありませんか?「ダメなやつだな~」などと、色眼鏡で見てしまうことはありませんか?また、話の途中でソワソワしたり時計に目をやってしまうことはないでしょうか?「話を聴いてあげるよ」といってもらったのに、こんな態度をされたら相手は傷ついてしまいます。

話を聴く以上、相手の身になるということがとても大切です。そして、それ以上に気をつけなければならないことがあります。それについては、次のページでみていきましょう。

次のページでは、共感的理解のコツについてご紹介します。>>次のページへ