躁うつ病の治療は薬物療法が基本

躁うつ病の治療は薬物療法が基本

繰り返される、気分の上がり過ぎと下がり過ぎ。躁うつ病(双極性障害)の気分の振幅は生活を麻痺させてしまいます(躁うつ病の躁とうつの症状は前回の記事にあります)。 何とか気分の変動にブレーキをかけて、気分を安定させなくてはなりません。今回は躁うつ病の治療について、まずその基本を説明し、次にQ&Aを織り交ぜながら、お話したいと思います。


治療の基本は薬物療法

躁うつ病の治療の基本は、気分安定剤を用いて、気分の変動が大きくなりすぎないようにすることです。気分安定剤には化学元素(Li)のリチウム、抗てんかん薬のバルプロ酸、カルバマゼピンなどがあります。リチウムの投与中は定期的にリチウムの血中濃度を調べることが必要です。リチウムの血中濃度は、治療効果のあるレベルと副作用の強くなるレベルが接近していますので、血中濃度が治療効果のあるレベルにとどまっている事を確認する必要があるからです。

状況に応じて、他の薬も使われます。例えば、うつの症状が強い時には、抗うつ薬が用いられます。また、場合によっては、非定型抗精神病薬が使われることもあります。気分安定剤に効果がない場合は電気痙攣療法(ECT)が適応となります。

治療の展開は急性期治療>継続期治療>予防的維持です。まず、急性期の強い症状を軽減させ、次に、躁うつから回復するまで薬物療法を継続し、その後、躁うつ症状の再発を防ぐために予防的に薬物療法を続けます。期間のそれぞれの目安は、躁うつが初回の場合、個人個人の状態にもよりますが、急性期治療が3ヶ月、継続期治療が6~9ヶ月、そして予防的維持に1年以上です。

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