依存体質は意志決定が苦手?

自分で決められない病気

単なる優柔不断を通り過ぎてしまい、何事も自分では決められず自分を仕切ってくれる人に頼りきってしまっているようなら、パーソナリティ障害の可能性もあります

  

朝、起きてから夜、寝るまで自分で決めなくてはいけない事は何かしらあります。ランチは何、テレビ番組はどのチャンネル、まっすぐ家に帰るかそれとも寄り道して行くかなど日常的な事なら難なく決められても、引越し先や転職先、結婚の時期など人生の重要な問題になるとすんなり決断できない事もあるでしょう。優柔不断な傾向のある人は自分で決断を下さなくてはならない状況が苦手ですが、この傾向が強まり過ぎ、何事も自分では決められず、自分を仕切ってくれる人に頼りすぎているようならパーソナリティ障害の可能性もあります。

今回は、他人に頼り過ぎてしまう人の心の問題を詳しく述べます。

<目次>  

自分で決められない病気……依存体質は子供時代に原因があることも

自分で決めなくてはならないという事はなかなか面倒な事かもしれません。もしも、自分の代わりに間違いなく決断してくれる「できる人」がいれば楽でしょうが、その人に頼りっきりになってしまう、楽な状況に安住してしまえば自立心は損なわれてしまいます。

親から過保護に養育されて、自分では何もする必要がない子供時代を送っていた人は自立心が育ちにくくなりますが、特に、小児期に長期間、病気療養していて、周りの人から完全にケアされていたような場合、自立心が育たず、他人に頼る気持ちが非常に強くなる事もあります。

自分は相手から支えてもらっているという依存的な対人関係では相手の意見を受動的に聞きやすくなります。もしも、文句を言うべき状況で文句を言えないようになっていたら、相手から軽く扱われたり、いじめられやすくなるでしょう。もしも、生活全般にわたって相手に頼りっきりになっているようなら、依存性パーソナリティ障害の可能性もあります。
 

自分で決められない! 依存性パーソナリティ障害の特徴

依存性パーソナリティ障害では他人への依存心が強くなり、以下のような行動や心理のパターンが特徴的です。
  • 何事も自分一人では決断するのが難しい
  • 生活全般にわたり、他人に依存している
  • 依存的な対人関係を維持する為に、相手に反対意見や不平・不満を言えず、言いなりになりやすい
  • 例え、やりたい事があっても、自分一人で物事に対処しなくてはならない状況を避ける為にやれなくなってしまう
  • 他人から支えてもらう為なら嫌な事でもすすんでしてしまう
  • 一人ぼっちになると、耐えられなくなる
  • 自分を仕切ってくれる相手が常に必要である
  • 自分一人で物事に対処しなくてはならない状況に陥るのを極度に恐れる
依存性パーソナリティ障害は女性に多く、その症状は通常、小児期から現われ、成人後、早い時期までには明らかになります。依存性パーソナリティ障害では生活全般で他人に依存するようになっていますが、依存された相手は心の負担が高まり、イライラしやすくなったり、時には、何らかの精神的、身体的虐待にまで発展してしまう事があります。こうした時、本人は相手へ強く依存している為、別れる事もできず、虐待を甘受しがちになります。本人が自立心を向上させ、健全な対人関係を築く為には心理療法を受ける事が望ましく、場合によっては強い不安感や気分の落ち込みなどに対する薬物療法も必要となります。

もしも、他人への依存心が強く、依存的な対人関係から深刻な問題が生じているようなら、心理療法などの治療を受ける事が望ましい可能性もありますので、精神科や神経科で相談する事も考慮してみましょう。
 

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