誰にでも苦手のものってありますよね。海外旅行には行きたいけれど飛行機はどうしてもパスしたい…、ゴキブリは見るだけでも嫌だ。大嫌い!!注射はどうしても苦手,,,。こんな気持ちをもったことは誰にでもあると思います。
しかし、このような苦手意識や嫌いな感情が高じてしまい、尋常ではない恐怖を覚えると、恐怖症と呼ばれ、笑ってすませなくなります。
・高所恐怖症
・閉所恐怖症 等
は恐怖症のなかの一つですね。
では、具体的にどうような症状で恐怖症と診断されるのか、一つの例をご紹介させていただきます。
●恐怖症の具体例:かみなりが怖いが高じてしまった例
28歳の主婦が、かみなりが怖いと訴えて、精神科にいらっしゃいました。もともと、子供の頃から苦手だったのですが、ここ数年、ひどくなったそうです。
嵐が近づくと、不安になり、かみなりに対して、理性では説明のつかない恐怖をいだきます。天気予報で、嵐が来ると知っただけで、実際に来る数日前にもかかわらず、心配になります。嵐の時、大勢の人と一緒だと不安が軽減するので、友達や親戚の家を訪れるようにしてます。
家庭生活は幸せで、ストレスになることもないので、原因は思い当たりませんが、強いていえば、おばあちゃんも雷を怖がっていて、”習って”しまったかもしれないということです。
●治療
恐怖症というものはどうしても治されなければならないものかと思われるかもしれません。治療が必要な場合は、生活に大きく影響が出る時です。上の例では、雷への恐怖の為、嵐の日には、友達や親戚を訪れなくてならないと、生活が嵐に振り回されてしまってます。
治療としては行動療法の一種である暴露療法が行われます。恐怖の元となる刺激を徐々に、計画的に与えることによって、慣れさせるのが目的です。上の例に対しては、雷の音と光をAV機器を用いて、雷の状況を擬似的に再現します。治療に際して、患者さん御自身にも、どうしても治すという強い意思が必要です。
苦手なものは、なんとか克服したいですよね。恐怖の為、周りの人に迷惑をかけてしまってる、また、仕事や家庭生活で問題が生じるような場合には、精神科で話をうかがってみたらどうでしょうか。
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恐怖症