主人公のジェームズ・コールは任務の最初でつまづいてしまい、精神病院へ送られました
主人公のジェームズ・コールは任務の最初でつまづいてしまい、精神病院へ送られました
女性用のレインコートを羽織り、その中はブリーフだけの挙動不審の男。職務尋問の警官に対して、わけの分からない事を言いながら暴れだしたら普通、拘束されてしまいますね? 普段私たちが親しんでいる映画やDVDなどには「心の病」を持った登場人物が意外に多くいます。

冒頭のシーンは96年公開の映画『12モンキーズ』の主人公(ブルース・ウィリスが演じる)ジェームズ・コールに起きたことです。彼は、実は、ウイルス蔓延の為、荒廃してしまった未来から原因を解明すべく、タイムマシンで送られてきたのですが、送られた時間、場所は予定外でした。


ブルース・ウィリスはどうして精神病院に?

タイムマシンで未来から送られてきた直後の彼は全裸で、身分証明書やお金といったものはもちろんなく、しかも、混乱していました。

その時の彼の状態をまとめてみます。
・混乱していて話にまとまりがなくコミュニケーションが困難
・ウイルスについてや、「私は情報を集めることになっている」など理解不能な発言  → 妄想状態であると解釈される
・自分がどこにいるのかわかっていない。90年4月なのに96年10月だと思っている → 見当識(位置、時間の感覚)が欠如していると解釈される
・易興奮性(興奮しやすい傾向性のこと)で暴力的

これらの症状は薬物中毒を疑わせます。しかし、薬物反応はありませんでした。結局、重度の精神病状態であるとみなされて、精神病院へ送られたのでした。彼にとっては災難でしたが、実際には、このような場合、向精神薬による治療が必要となります。

ジェームズ・コールは任務の最初から、このようにつまづいたのですが、その後もトラブル続きでした。彼は送られた精神病院で(ブラッド・ピットが演じる)ジェフリー・ゴインズに会います。彼はノーベル賞ウイルス学者の息子で、意外にも後に、(ウイルス蔓延の謎を解く鍵と未来の世界で考えられている)秘密結社12モンキーズに深く関わります。

>>次にジェフリー・ゴインズ(ブラッド・ピット)の精神症状について述べます。>>

<注>右上の写真は、12モンキーズ (Amazon.co.jp) から引用しました。