癜風菌は油が好き!

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脇の下は要注意!
癜風菌と呼びますが、菌ではなくてカビの仲間です。癜風菌は水虫の原因の白癬菌と違って、誰でも皮膚に持っている常在菌のひとつです。癜風菌はふけや脂漏性皮膚炎にも関係しています。

ふだん大人しい癜風菌ですが油分が大好き。汗は水分と考えがちですが、皮脂腺からの皮脂をたくさん含んでいます。そのためにあせもと一緒に増殖してしまいます。カビが増殖すれば免疫系がやっつけてくれそうですね。ところが癜風菌は常在菌。そのために免疫系はあまり働きません。痒くないのは免疫系が働かないためです。

癜風菌増殖予防には油断ち!

日常的な予防対策を考えてみましょう。皮膚の病気では皮膚の清潔が重要です。癜風菌対策では癜風菌に油を与えないことが重要です。合成石鹸でない石鹸を使用した場合は、濯ぎが悪いと癜風菌に油を与えてかえって増殖を促進する可能性があります。充分に濯ぐか合成のボディーシャンプーを使いましょう。以前の記事で紹介したフケ対策シャンプーと同じ成分の入ったボディーシャンプーもお薦めです。

もう一つは汗疹ができ易い時期は入浴剤を使わない事です。入浴剤の一部は癜風菌に栄養を与える結果となるからです。

皮膚の色が変わります!

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顔だと皮膚の色が変わります!
人の皮膚の色を構成するのは、透けて見えるメラニンの黒。透けて見える静脈。毛細血管中の赤い色素(ヘモグロビン)。毛細血管中の黄色の色素(ビリルビン)です。それに皮膚表面の反射が加わります。炎症がなくても皮膚の透過性や反射が変われば色が異なって見えます。

癜風菌が増殖した部位は油分が抜けた状態です。皮膚の透過性と反射が変わるので赤くなります。メラニンの産生の変化がなくても白くなったり、黒くなったりします。

癜風菌が増殖した部分は乾燥した感じとなりますが、保湿剤を使用するとかえって悪化することがあります。素人判断は禁物です。痒くないあせものようなものが治らない時は、皮膚科を受診して癜風かどうか確認しましょう。

癜風菌はカビに有効な薬剤で増殖を予防できます。皮膚が入れ代わる期間の塗布が必要です。また範囲が広いと塗るのが大変です。そのために一定期間、抗真菌剤を服用することもあります。


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