冬になると多くの女性が悩む、冷え性、肌の乾燥。人の目にとまりやすい顔や手は、ケアも入念にされていると思うのですが、かかと のケアはされていますか?
どうもなおざりになりがちな方が多いのではないでしょうか?しかし、靴を脱いだ後や、ストッキングからのぞく、ガビガビの かかと は見た目にも美しくありませんね。
今回は、顔用や手用の高級クリームなどは使わなくてもできる、かかと のひび割れ対策についてです!
かかと と顔も同じ皮膚だけど!違いは毛根!
かかと も顔も、覆っているのは同じ皮膚です。基本構造も同じです。しかし、見た目も手触りも違う かかと と顔の皮膚。解剖学的な違いがあります。
◆◆かかと と 顔の皮膚の違い◆◆毛根には脂腺が付属しているので、顔には毛根に付属した脂腺があることになりますね。
外気に直接皮膚をさらけだしているので、顔は乾燥しがちですが、毛根に付属した脂腺から油の分泌があるので、乾燥には強い事になります。また、お化粧の度に状態が見えるので、乾燥に強い顔の方のお手入れを念入りにされる傾向があります。
しかし、毛根に付属した脂腺のない かかと はいかがでしょう?どうもなおざりにされてしまいます。かかと は角質層が厚いのが特徴です。そのために乾燥してくるとひび割れて、歩行時に痛みを伴う事があります。
まずは白色ワセリンから
かかと に顔用や手用の高価はクリームを使用すればそれなりにうるおいを与えられます。しかし、『かかと が乾燥しているからと言って、かかと に高級なクリームを使うのは…。』という気持ちになるのもわかります。
そんな高級クリームを使わなくても かかと の手入れが可能です!最初は刺激性のない白色ワセリンを使ってみましょう。白色ワセリンはいろいろなクリームの元(基剤)です。白色ワセリンはアトピー性皮膚炎の方のスキンケアに用いる事ができるくらいなので刺激性がありません。ひび割れがあっても皮膚を刺激する事もありません。
品質保証のある日本薬局方の白色ワセリンは50gで300円ぐらいです。寝る前に かかと に塗り、少しべたつくので綿の靴下を履いてそのまま寝て下さい。
自家製尿素水を作ろう!
『白色ワセリンだけでは物足りない』という方は、自家製尿素水を作ってみてはいかがでしょうか。以下がレシピになります。
=用意するもの=容器(洗ったペットボトル)、
尿素100g(500gで1000円)
グリセリン(50gで400円)です。
=作り方=- 台所のボールに尿素を100g取ります。軽量秤がなければ目分量の1/5でもかまいません。
- 軽量カップで水道水を400cc加えます。
- グリセリンは適量、数mL加えます。尿素は水によく溶けるので20%の尿素水の完成です。
※保存量が入っていないのでできた尿素水は冷蔵庫保存して下さい。
尿素水を かかと につけます。次に白色ワセリンを塗って綿の靴下を履きます。なお、尿素水は刺激性があるのでひび割れのある状態では しみる 事があります。
白色ワセリンと尿素水を組み合わせれば かかと のひび割れ対策は万全です!
水虫が かかと のひび割れの原因?
しかし、かかと のひび割れ=乾燥が原因と思っていると、まったく違う事もあるので御注意!もしかしたら、水虫の可能性もあります。趾間(しかん)型、小水疱(しょうすいほう)型という水虫の種類で水虫の90%を占めていますが、趾間型、小水疱型の水虫を永年放置していると、角化型の水虫になってしまう事があります。
角化型の水虫になると、足裏全体が厚くなって皮がむけてきます。あまり、痒みもありません。角化型水虫に伴って、時に爪白癬(つめはくせん)と言って、足の爪に、水虫の原因菌である白癬菌がとりつく事もあります。
角化型水虫、爪白癬は、市販の塗り薬では治療できません。白癬菌はカビの一種なので、抗カビ作用がある飲み薬の服薬が必要です。夏の水虫を永年十分に治療しなかったヒトは角化型水虫にも注意が必要ですよ!
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