ドライアイの治療法
さて、デジタル機器の普及とともに増加しつつある現代病のひとつ、ドライアイ。その治療法をみてみましょう。■涙を代用、点眼薬で潤す
ドライアイの基本的治療法は、人工涙液である点眼薬をこまめに用い目を潤すことです。
ドライアイの場合、目の表面の傷や度重なる点眼に、防腐剤によるトラブルがおこりがちですから、眼科医の処方する防腐剤の入っていないものを使用しましょう。また、開封後は、カビや細菌の繁殖を防ぐため、10日ほどで破棄したほうがよさそうです。また、1回使いきりタイプの人工涙液もあります。
■涙点プラグでふさぐ
涙点をシリコン製の小さな涙点プラグを差し込んでふさぎ、涙を眼球表面に長く留める方法です。
これにより、人工涙液では代用できない涙に含まれる重要な栄養分や細菌を殺菌する成分を、自分の涙で働かせることができます。
涙点プラグを挿入する手術は、比較的簡単です。まず、点眼麻酔をします。そして涙点の大きさを測定して挿入するプラグのサイズを決めます。涙点は上涙点・下涙点と二つあります。涙点に、ワンタッチで涙点プラグを挿入し、10分程度で終わります。
■ゴーグルやフード付眼鏡で保護する
涙の分泌が減少している状態から、それ以上眼球表面から涙を蒸発させないために、ドライアイ専用のゴーグル、眼鏡を常用している人は、その上からフードを取り付けることができます。
目を保護し、水分蒸発を防ぎ、ホコリやゴミよけ効果、風よけ効果があります。フード内に付いているスポンジを湿らせると、保湿効果をより高めることができます。
加えて、眼科医院の眼精疲労治療で行うホットパックも、マイボーム腺の油分を出して目の表面の涙を乾きにくくし、ドライアイ対策によいそうです。これを自宅で行うには、ホットタオルを、数分間、両目の上にのせておけばよいのです。
参考サイト:疲れ目スッキリ!眼精疲労治療室[目の健康]
ドライアイは、昨今の眼精疲労やIT眼症と呼ばれる疾患の原因にもなりやすく、仕事の効率を落とす全身の疾患や心的疾患にも発展しかねません。特に毎日パソコンを長時間お使いの方は、充分注意したいものです。
<ドライアイシリーズ>
【第1回】ドライアイとは?
【第2回】ドライアイになりやすい人とは?
【第3回】ドライアイをどう治す?
監修:吉祥寺森岡眼科 森岡清史院長
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