不快なドライアイ症状……眼科では異常なし!?

dryeye

パソコンワーカーは要注意! 眼科では発見されづらい新しいタイプのドライアイかもしれません

普段、目が乾く、不快感がある、疲れやすい、ゴロゴロする、ショボショボするなどの不快症状があり、眼科病院で検査をうけても「ドライアイ」と診断されないケースがあるようです。結局、目薬などの対処療法に頼らざるをえなかったり、治療法を求めて複数の眼科を渡り歩く方がいると聞きます。

このような場合、眼科医の間でも認識が統一されていないため、まだ十分には研究が進んでいない「BUT短縮型ドライアイ」についてお話します。

現在、眼科医の診断の中で広く用いられているのは、2006年にドライアイ研究会によって改訂された、ドライアイの定義と診断基準。ここに定められている判定基準よりも角膜上の傷の状態が少ない場合、ドライアイとは診断できないとされてしまうのです。


BUT短縮型ドライアイの特徴・症状

「BUT (Breakup Time)」とは、涙液層破壊時間という、まばたきをしないで表面の涙の膜が破壊されるまでの時間のことです。涙液の量には異常がないのに、BUTが極端に短いのが特徴で、このため目の表面に涙が広がりにくくなり、涙が安定的に目の表面を覆わないため、目がとても乾きやすくなってしまいます。

また黒目(角膜)や白目(結膜)にはあまり傷がないのに、痛みなどの自覚症状が強いことも挙げられます。


BUT短縮型ドライアイになりやすいタイプ

この新しいタイプのドライアイの症状があるのは、デジタルワークが欠かせない現代人というイメージが浮かび上がってきます。また働き盛りの世代のため、日常的に目を酷使せざるをえない状況にもあるでしょう。
  • パソコンワークが多い
  • コンタクトレンズ装用者
  • 比較的若い年齢層
     

ドライアイは秋から冬にかけて症状が悪化傾向

京都府立医科大学の横井則彦先生による研究グループが、温度・湿度と、コンタクトレンズ装用者の目の乾燥感について調査したところ、秋の環境下で乾燥感が出現し、冬の環境下ではさらに乾燥感が強くなるという結果が得られました。また、湿度より温度の影響が大きいこと、温度が低くなるほど乾燥感が強くなること、風の影響をうけて乾燥感が強くなることもわかりました。


コンタクトレンズユーザーの注意点

BUT短縮型ドライアイを防ぐための注意点としては、下記の通りです。
  •  防腐剤の入っていない人工涙液タイプの目薬を使う
  •  保水性の高いコンタクトレンズを使う
  •  消毒力が高く、親水成分を含むレンズ用消毒剤を選ぶ

できることから心がけて、ドライアイを防ぐとともに、少しでも症状を和らげたいものですね。

参考資料:ボジュロム・ジャパン「その目の不快感はドライアイが原因かも!?」


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