肺気腫+慢性気管支炎=COPD
赤い丸で囲んだ部分(気腫性変化:きしゅせいへんか)が周囲より黒く抜けているのがおわかりになるでしょうか? COPDではこうした部分も含めて至るところに病変が存在します |
ところが軽症のCOPDは1枚のレントゲン写真だけで判断することは難しく、重症度を含めた確定診断を行うためには肺機能検査が不可欠です。肺機能検査は肺活量の他、「一秒間のうちにどれだけ息を吐くことができるか」という一秒量などを調べます。COPDに罹患していると、思い切り息をフーッと吐いても一秒間で吐き出せる息の量は、肺活量の70%以下となります。また、肺活量に関しては、重症例では肺活量そのものも低い値となりますが、初期(軽症)には肺活量そのものは変化がないかむしろ大きくなることもあります。
例:(努力)肺活量が3リットル→思い切り息を吐いたとき、1秒間で2.1リットル未満しか吐き出すことができない
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