必要以上に気がせいてしまったり、いつも他人と比較してしまったりすること、ありませんか?こうしたあせりは、どうして生じるのでしょう。また、あせりを感じる人のタイプとは?親のあせりが子どもに及ぼす影響とは?など、あなたの心にもあるかもしれない“あせり”について考えてみたいと思います。
■あせるのは、“自分”を見失っているから?
「オンリーワン」「モーレツからビューティフルへ」(古いですね・・・)など、あせらずに自分らしく行こうよ!と呼びかける言葉はたくさんありますが、誰だって生きているうちに一度は“あせり”を感じたことがありますよね。
みなさんが、あせりを感じたのはどんなときでしょう。私の場合を振り返ってみると、自分が入りたかった会社に同級生たちが次々と就職していったとき、友人たちが次々とパートナーを見つけたり結婚をしていったとき、自分の収入や将来性に不安を感じたとき・・・などなど、数え上げたらきりがないほど、あせった経験があります。
あせりを感じたときに、どんな心情になり、どんな行動を起こすでしょう。自分の目標が具体的に定まっていて、精神的にも元気で自信が残っているときには、このあせりが起爆剤になり、目標に向かって自分を鼓舞していくことができるでしょう。しかし、自分の目標が見えなくなっていたり、求める生き方があいまいになっているときにあせりを感じると、「○○さんは幸せそうなのに、私は・・・」「どうせなにをやってもダメだ」と自分への否定の気持ちが生まれてしまい、なかなか自信を回復できなくなってしまうこともあります。
多くの場合は、そのときどん底の気持ちを味わっても、やがて新しい知識を得たり、人との出会い、環境の変化を経験していくことで、人生に対する見方や自分の理想とする生き方の形も変化し、毎日の生活がまた新鮮なものに見えてきたり、新しい目標も生まれてくるものです。このように、人の一生は山あり谷あり。さまざまな変化に揺さぶられ一時期あせりを感じながらも、いずれは自分にとって居心地のいい状態を見つけていけることが多いのではないかと思います。