ストレス

【ストレス基礎講座】その1~ そもそも「ストレス」って何?

よく使われる言葉なのに、意外に「ストレス」ってどんなものかわかりにくいですよね。ストレスと心身の関係&ストレス対策の6つのキホンについて解説します。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

ストレスの定義、
知っていますか?

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「ストレス」とは、ゴムボールのへこみと同じ
「人間関係のストレスがあると、落ち込むよね・・・」
「仕事のストレスで、ヘトヘトだよ」

あなたのまわりでは、こんな言葉が飛び交っていませんか? そもそも、ストレスって何なのでしょう?

手にゴムボールを持っている状態を思い浮かべてください。握ると、ゴムボールはへこみますよね。このように、外部からの刺激(「ストレッサー」といいます)を受けて、生体に起こる反応を「ストレス」といいます

この「ストレス」という概念を医学の世界で初めて用いたのが、カナダの生理学者ハンス・セリエ博士です。日本では、ストレッサーにあたる「原因」に関しても「ストレス」といわれることが多いのですが、本来はストレッサーに影響されて起こる生体反応のことをさします。


受け手によって
ストレスの影響は異なる

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心の“空気圧”が低いと、ストレス反応が強く出る
同じ状況にあってもストレスの影響を強く受ける人と、それほど感じない人がいますよね。これはいったいなぜなのでしょう? 先ほどのゴムボールを例にとって説明しましょう。

ゴムボールの空気圧が高ければ、握ったときのへこみは少しですみますし、すぐに元の状態に戻ります。逆に、空気圧が低ければどうでしょう? 少しの力でも大きくゆがんでしまいますし、元に戻らないこともあります。

このときのゴムボールのへこみ具合が、心身にかかるストレスの度合いをあらわします。心身が元気で健康なら、いっときへこんでも元に戻ります。しかし不調だと、小さなストレスでもダメージが大きくなってしまうのです。

このようにストレス反応は、受け手の心身の状態によって大きく変わるということを覚えておいてください。

次のページでは、ストレス対策の6つのキホンについてお話いたします>>次のページへ
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