もちろん、酒には体にとってプラスの側面もあります。
少量の酒は、血液をサラサラにする効果があり、毎日ほどほどに飲む人は、お酒を全く飲まない人に比べて、血液の流れがよくなるといわれています。
実際、2002年5月末に報告された第37回日本循環器管理研究協議会総会でも、毎日たくさん飲む人や少量またはたくさんの量を時々飲む人、お酒を全く飲まない人よりも「毎日少量飲む人」の方が、血液の流れが最もよかったという報告が発表されました。また、意外にも「全く飲まない人」は血液の流れが最も悪かったことも、実験の結果わかりました。
以前からよく「お酒は“適量”飲みましょう」といわれています。
しかし、この「適量」という基準自体、人によって認識がずいぶん異なっているようです。
1日の飲酒の適量は清酒で1合(180ml)、ビールで中ビン1本(500ml)、ウィスキー・ブランデーでダブル(60ml)、焼酎で1合(180ml)、ワイン1杯で(120ml)であるといわれています(健康日本21)。厚生労働省が行った「平成13年 国民栄養調査」結果によると、20代以上の男性の6割以上の人が清酒1合以下を適量と答えていますが、「わからない」という人も意外に多く、20代男性では18.3%という結果になりました。
もちろん、上記の「適量」は目安であり、人によってほどよく飲める量は異なるでしょう。しかし、まずは自分の「適量」をしっかり把握し、ストレスの多い毎日でも酒に飲まれない生活を心がけるようにしたいものです。
■もっと情報!関連サイト■
・不眠症に関してはここでも紹介しています
→【AllAbout Japan/ストレス】快適な眠り・睡眠障害
・参考資料
→平成13年 国民栄養調査結果の概要
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