角の立たない断ち切り方をすべし!
少しずつ付き合い方の温度を下げていけば、いずれ関係は冷めていく |
しかし、長く深く付き合ってきた友人や会社での友人などは、その断ち切り方には慎重になった方がいいでしょう。
「あなたのこんなところが嫌だ」「もう付き合いたくない」など、感情的な言葉は絶対に言わないことです。こうした言葉が憎しみをあおり、他人に悪口を言われたり悪い評判を立てられたりすることもあります。
また、急に冷たくしたり無視するなど、態度を急変させないことも大切です。「少しずつお付合いの温度を下げていく」感覚で、関係をフェイドアウトさせていきましょう。たとえば、次のように。
・「情緒的な交流を断つ」ことを決め、事務的な連絡以外は自分からメールや電話はしない
・相手からメールが来たときには、数日おいてから儀礼的、表面的な返信だけをする
・電話では「ちょっと忙しい」「出かけるから5分間でいい?」と話す時間を短くし、話の内容に夢中になりすぎない
このように、自分からお付き合いの温度を下げていけば、3ヶ月もしないうちにたいていの相手がコミュニケーションを諦めるでしょう。もし、「いずれ変わるかも?」「もともとは親友だったんだから」という気持ちが多少でもあれば、年賀状のやりとりだけは続けていきましょう。
断ち切れない関係はどうしたらいいの?
「クローズド・マインド」で付き合う相手には、困ったことは「キチンと言う」のがコツ |
そのためには、「クローズド・マインド」がキーポイントです。本来、他人との付き合いは「オープン・マインド」でいなければ、関係は進展しません。しかし、今まで見てきたような問題のある人間性の持ち主に無防備に心を開くと傷つけられたり、利用されるリスクが高くなります。具体的には次のようなやりとりをするといいでしょう。
・自分からは相談事はしない
・愚痴・悪口は絶対に言わない、相手の話にも気安く乗らない
・会話は当たり障りのない世間話に留める
・相談されても、「きっと大丈夫ですよ」「頑張ってね」などの表面的で嫌みのない受け答えをする
ただし、相手から嫌な言葉や態度で傷つけられたり、誤解されそうな場合には、気持ちを率直に告げる努力が必要です。
「その言葉、グサッときました」
「それは心外だわ。誤解されたくないから説明させて」
「ごめんなさい。私はそれをしたくないの」
というように、感情的にならずに自分の正直な気持ちや考えを冷静に伝える癖をつけることで、他人に付け入られるリスクは少なくなります。
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