ストレス/ストレス発散・解消法

「フォトセラピー」で元気になろう!(3ページ目)

写真によって自分や他人を元気にする「フォトセラピー」。誰もが日常生活で行えるユニークなフォトセラピーの実践方法をご紹介します。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

撮影を日課にすれば
生活習慣を見直すこともできる

ガイド宅のある日の朝食メニュー。撮影を意識すると「きちんと作ろう」と思います
ガイド宅のある日の朝食メニュー。撮影を意識すると「きちんと作ろう」と思います

---「自分」をテーマに写真を撮れば、もっとよりよく自分が変わっていけるということですね。

そうです。また、生活習慣のどこかに問題を感じている人は、それをテーマにして写真を撮り続けていくのも良い方法ですよ。

たとえば、「つい夜更かしして、朝が苦手。いつも遅刻ぎりぎりで自己嫌悪……」と思っている人は、毎朝、朝食の撮影を日課にしてみてください

「早起き」はなかなか難しいもの。しかし「朝ごはんの写真を撮るぞ!」と思うと、不思議と早寝早起きができてしまいます。「写真にする」と思うと「ちゃんと作ろう」という意欲が湧くので、前日から「なに作ろうかな」と計画的に考えたり、朝もご飯を作るために早起きしたりと、自然と生活のリズムが整うのです。


毎日のお弁当撮影を日課にしてみても。作り手の心象も記録できますね
毎日のお弁当撮影を日課にしてみても。作り手の心象も記録できますね
---最近、「レコーディング・ダイエット」という食べた物を記録するダイエット方法が話題を呼んでいますが、写真にすればより詳細に残りますね。

早寝早起きやダイエットなど、「意志の力」に左右されそうな生活習慣は、具体的なアクション(写真に撮る)に置き換え、その行為の成果を目に見えるカタチ(写真)にすることで、達成感を得ることができ、改善しやすくなります。

しかも、「食べた物」だけでなく、その人の食卓風景までもが記録されますから、その時々の心理状況を思い起こすのにも、とても役に立ちますね。日ごとにアルバムに残していけば、食生活の変遷も一目瞭然に分かります。

こんな風に、写真を利用して体と心が元気になっていくことこそ、まさにフォトセラピーの効果です。毎日デジカメで1枚ずつ撮るだけで記録できますので、最近、生活習慣が乱れ気味な人は、ぜひ試してみるといいでしょうね。


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