会社も恐れる
長時間残業のリスクとは?
仕事好きでも長時間労働が続くと、思わぬリスクが襲う |
中央労働委員会による2006年賃金事情等総合調査(速報)によると、残業時間が月に100時間を超える従業員のいる会社は、なんと大企業の約3分の1にも上っています。
「残業月100時間超」と言われてもピンと来ない人は、1日8時間労働で月の就業日が20日の場合、毎日5時間を超える残業、と言い換えると分かりやすいでしょう。
仕事好きな人こそ、長時間残業をいとわないものかもしれません。しかし、そんな価値観で自分自身をすり減らすのは、もう古いのではないでしょうか?
今、なぜ長時間残業が問題になっているのかというと、たとえば毎日5時間を超えて残業した場合、睡眠時間が5時間以下になる可能性が高くなり、過労死への危険度が高くなるからなのです。
なんと、あの無印良品は
残業原則禁止を義務化!
仕事一辺倒ではなく、自分の時間を充実させることこそ、仕事にプラスになる |
同社では、2007年1月から本部勤務社員を対象に、午後7時を超える残業を原則禁止しています。週に1日、名目だけの「ノー残業デー」を設けている会社は多いですが、毎日残業を禁止するのは非常に珍しいケースです。
「残業を止めると売り上げが落ちる」との思い込みがあるかもしれませんが、それには実は何の根拠もありません。
「子育て、趣味、勉強など、社員には視野を広げてほしい。仕事と生活の調和は、生産性を上げる武器」(読売新聞 2007年3月9日)と(株)良品計画の松井忠三社長は指摘しています。
現実には、このように進んだ会社は圧倒的に少ないもの。そのため、残業が多い人は、自分を壊す前にどんな対策をとるべきなのかについて、次のページでしっかり覚えておくことをお勧めします。
次のページでは、長時間残業で自分を壊す前にとるべき3つのポイントについてご紹介します。>>次のページへ