ストレス/人間関係・人付き合いのストレス

「スモハラ」を知っていますか?

「ノー」と言えない部下に甘えて、「スモーク・ハラスメント」をしていませんか? 遠慮深い日本人は、他人の喫煙に対して寛大すぎるかもしれません。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

ほとんどのノンスモーカーが
社内喫煙をいやがっている

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吸わない人にはタバコの煙はつらいもの
「吸ってもいいですか?」と聞かれたとき、あなたはどう答えますか? スモーカー同士なら「どうぞどうぞ」ということになるでしょうが、ノンスモーカーはどうでしょう? いやだな、と思ってもきっぱり「ノー」と言える人は少ないのではないでしょうか?

日本人の喫煙意識に関する調査結果が発表され(2004年5月26日 禁煙広報センター調べ)、「タバコが嫌い」と答えたノンスモーカーは7割以上に上りました。

なかでも、「社内で喫煙してほしくない」ノンスモーカーは9割に上っているのに、上司に「吸わないでほしい」と言ったことがある人は、たったの12%、部下に対して言った人も、わずか17%という結果になりました。


上司に対しては遠慮するのに、
部下に対しては無遠慮な日本人


【2】「吸わないで欲しい」と言いたいが言えない「ノーと言えない」日本人の性格が現れた調査結果ですが、上司に対する遠慮のほうが断然大きいようです。

同調査では、吸わない上司の前では「喫煙を我慢する」と答えたのは67%ですが、部下に対しては約半分の31%です。一方で、上司に「吸わないで」と言いたくても言えないと答えたノンスモーカーは41%ですが、部下に対してはたったの6%です。

また、「自分のデスクや会議室で吸う」と答えたスモーカーは、それぞれ17%、18%でしたが、管理職のスモーカーの遠慮は少なく、それぞれ24%、22%と高くなっています。


次のページでは、トップの意識と分煙対策とスモハラについてお話いたします>>次のページへ
喫煙に関する上司・部下への意識
【1】ノンスモーカーの前では、吸うのを遠慮する
(禁煙広報センター調べ)
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