●テクノストレスによるつら~い症状はこうして起こる
さて、こうしたパソコンを利用することによる体調不良はどうして起こってしまうのでしょう。
肩こりや腰痛などの体の痛みは、同じ姿勢をとりつづけることや画面を見ながら猫背になってしまうことなどが要因としてあげられます。
また、目の疲れや視力の低下などは、パソコンを見つづけるとまばたきの回数が減ること、デスクの照明と部屋の照明との明るさに差があることなどが問題とされています。
さらに、吐き気やめまい、疲労感、憂うつ感などもパソコンを長時間行っている人に多くみられる症状ですが、これは気分転換や休息の時間を設けないで、連続して作業を行っていること、夢中になりすぎて睡眠不足になっていること、夜遅くに作業を行うことにより、生活のリズムがくずれること、机の前にすわりっぱなしになり、体を動かす機会が少なくなっていること、などが原因しているといわれています。
●オンラインゲームの普及で広がる「ゲーム依存症」はもっと深刻
また最近人気のオンラインゲームも、のめり込みすぎると精神的な問題を引き起こすことがあります。米国では、こうした「ゲーム依存症」「ゲーム中毒」が社会問題化しています。
エンターテイメント性のあるゲームやインターネットコンテンツによるテクノストレスが深刻なのは、“一度電源をつけると、エンドレスに楽しめる”“現実の生活を忘れさせるほどの興奮がある”といった性質が、その結果生活の自律感覚にまで影響を及ぼしてしまうといえるようです。
たとえば今年から日本語版のサービスも開始された、終わりのない冒険が楽しめるオンラインゲームの『エバークエスト』をめぐる問題は、一昨年米国でも問題になりました。
仮想と現実との境界がわからなくなるほどのリアルな世界にのめり込み、社会生活や日常生活に支障をきたしてしまう人たちが続出したと報告されています。米国のYAHOO!には「エバークエスト未亡人の会」というコミュニティもあります。(ページの最後にリンクがあります)
テクノ機器はあくまでもわたしたちの生活を便利に、楽しくしてくれるための“道具”。道具に振り回されるようなことのないよう、生活のバランス感覚を保って使っていきたいものですね。
■もっと情報!関連サイト■
・テクノストレスに関してはここでも紹介しています
→【AllAbout Japan/ストレス】テクノストレス・疲れ目・頭痛
・厚生労働省発表のVDT作業時の注意ポイント
→新VDT作業ガイドライン
・米国YAHOO!のコミュニティより「エバークエスト未亡人の会」
→EverQuest-Widows
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