米国では、ファーバー博士が提唱する「ファーバライジング」(Ferberizing)という寝かしつけの訓練法が一般的です。赤ちゃんを別室で寝かせ、泣いても絶対に抱き上げないことで、赤ちゃんも次第にあきらめ、泣かないで眠りにつくようになるという考え方です。
私も10年ほど前、米国の家庭に泊まったとき、2歳の女の子が別室で泣き喚いても、その両親は一度様子を見に行ったきりで、そのまま何分も泣くに任せていたことを思い出します。
また、その子の兄(4歳)が「スケアード(怖い夢見た)」といって私の部屋に入ってきたとき、ベッドに入れて添い寝してあげたら、翌朝その子の母親に猛烈に怒られた記憶があります。
しかし、近年こうした育児法に警鐘を唱える考え方が現れました。
米国のシアーズ博士は、著書「シアーズ博士夫妻のベビーブック」(邦訳:主婦の友社刊)で、添い寝をはじめとする「アタッチメント・ペアレンティング」(親子のスキンシップを大切にする育児法)の大切さを訴えています。
↑これが話題の 「シアーズ博士夫妻のベビーブック」 |
泣くという行為は言葉の話せない子どもの唯一のコミュニケーション法であり、これを無視すると子どもの情緒に大きな影響を与える可能性があるということです。
共働き世帯の増加に伴い、子どもとゆっくりふれあう時間が取れない家庭が増えています。
しかし、時間の許す限り子どもとスキンシップを楽しみ、心身ともに子どもが成長することをサポートしてあげることが、子どもをすくすく育てるためにとても大切なことなのではないでしょうか。
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