ストレス/家庭・育児・嫁姑・義理づきあいのストレス

家族が「ウザく」ならない最適距離とは?

ずっと一緒に過ごしたいからこそ、精神的にも生活空間でも、家族同士が「ウザく」ならない距離をとることが大切です。そのために注意したいポイントとは?

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

家族にマメな会話は
どうしても必要?

長く一緒にいたいからこそ、窮屈にならない家族関係を毎日顔を合わせ、共に生活をしていくのが「家族」。信頼や愛情という名の絆が、気が付けばお互いを苦しくしていることもあります。大切なのに、ウザくて重い存在になりがちなのが、家族関係の難しいところ。どうしたら、長く気持ちよく付き合っていけるのでしょうか?

たとえば、「家族の絆を強くするのはマメな会話」「共通の趣味を作って、会話の機会を増やそう」などと言われます。でも、そんな努力が本当に家族をつなぐ“かすがい”になるのでしょうか?

家族がずっと何年も一緒にいれば、お互いの話題にちょっと飽きを感じ、話のネタも尽きてくるのはむしろ自然なことです。


「家族は空気のような存在」と
言われる理由

お互いを「空気」で感じあえるのが、家族のいいところ家族は本来、会話や行動の努力をせずとも信頼を保てるよう、もっと深いところで結びあう関係です。

意思を確認し合うには、たしかに「言葉」で伝えあう努力は必要でしょう。しかし、言葉でのやりとりに頼りすぎると、相手の気持ちにそっと気付く、想像してみるといった微妙な心の機微を働かせにくくなる側面もあります。

家族はよく「空気のような存在」という言われ方をします。そう言われるのは、家族だからこそちょっとした心の変調や変化を「空気」で察知し、共有しあうコミュニケーションが成り立つからではないでしょうか。

この心地よい空気のような関係をずっと続けていくためには、具体的に気を付けたいポイントがあります。それについては、次のページでお話します。


次のページでは、家族が窮屈にならない空間の作り方についてお話します>>次のページへ
ずっと一緒にいたいからこそ、窮屈にならない家族関係を
お互いの状態を「空気」で感じあえるのが、家族のいいところ
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