ストレス/ストレスチェック・自己診断

自分の中に潜む「5つの顔」を見つけよう!

誰の心の中にも「5つの顔」があることを知っていますか? どの顔が強いかを知ることで、人付き合いでとりやすい態度、人から見られる印象が分かります。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

あなたの心には
「5つの顔」が潜んでいる

仲の良いカップルには、「NP」「FC」な会話が多い
仲の良いカップルには、「NP」「FC」な会話が多い
「人と、なかなかいい関係を築けない」
「嫌な面が気になって、人付き合いから逃げてしまう」
そんな気持ちを抱いている人は、自分や周りの人の性格を少しじっくり観察してみましょう。

精神療法のひとつである「交流分析」では、人の自我を5つの機能に分け、その強弱や組み合わせによって、心の状態が分かると考えています。誰の心にも潜む5つの機能(5つの顔)をまずご紹介しましょう。

(1) 【CP】支配的な親(Critical Parent)

規則や伝統を重んじ、厳しさを持って自分自身や他人に接することができる自分。ときに、権威的、威圧的になりやすく、融通がきかない面も持ち合わせている。いわゆる「昔ながらのおやじ」タイプ。

(2) 【NP】養育的な親(Nurturing Parent)

思いやりがあって、相手を受け入れ、やさしい言葉をかけることができる自分。ときに、世話を焼きすぎ、親切の押し売りをして、うざったく思われる面もある。いわゆる「ニッポンの母」タイプ。

(3) 【A】成人(Adult)

状況をよく観察し、論理的、合理的に答えを出すことができる自分。思慮深いが、ときに冷静で打算的すぎて冷たい印象もある。いわゆる「クールな大人」タイプ。

(4) 【FC】自由な子ども(Free Child)

好奇心が強くて自由な発想を持ち、行動も自由。創造性も豊かで、それを表現できる。ときに、軽率すぎて周りに迷惑をかけ、自分勝手な振る舞いが目立つこともある。いわゆる「やんちゃっ子」タイプ。

(5) 【AC】順応した子ども(Adapted Child)

控え目で協調的。自分を主張するより、周りに合わせるタイプ。ときに、指示待ちになりやすく、妥協しやすい面もある。また、ストレスの反動から態度ががらりと変わることもある。いわゆる「いい子ちゃん」タイプ。


このように、1人の人の中には5つの機能があり、どれが強く出すぎ、どれが弱すぎるかによって、人間関係への影響が変わってきます。


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