ロジカルシンキング/ロジカルシンキングの活用事例

説得力を高めるロジカルシンキング(2ページ目)

ロジカルシンキングを用いて説得力を高めるためのCRFの原則とは? 3 つのポイントを押さえて、「すっと頭に入り」「分かりやすく」「説得力のある」話ができるようになろう。

執筆者:大石 哲之


理由を3つに集約する

結論が明確になったらば、結論にいたった理由を述べます。理由を述べるときは「3」という数字がキーです。人間は、3つという数字がいちばん納得いく数字なのです。

理由付けが1つや2つだと、「根拠がうすいな」と感じてしまいます。5つや6つ、ましては10個の理由だと、沢山ありすぎてかえって分かりにくくなってしまいます。聞き手にとっては「整理されていない」と感じてしまいます。理由は3つに集約することがベストです。

例えば、「導入するサーバーはD社のサーバーにすべきである」の理由付けとして、
  1. 競合に比べて最も安い見積りである
  2. サポート面でも実績がある
  3. 業界スタンダード仕様で柔軟性がある
というような理由付けします。

裏付けデータで思い込みを排除する

理由を述べたあと聞かれるのは「それってホント?」ということです。理由付けが屁理屈や思い込みに捉えられてしまうことがあります。そこで、3つの理由のそれぞれに、裏付けとなる証拠やデータをセットで用意しておくことが肝要です。例えば、
  • 理由1 競合に比べて最も安い見積りである  
  • データ 同等の性能のサーバーを主要5社に相見積もりさせた見積書
  • 理由2 サポート面でも実績がある 
  • データ 各社のサービス体制の比較表
  • 理由3 業界スタンダード仕様で柔軟性がある  
  • データ D社製品をつかったシステム拡張の他社事例
このような裏付けにより、説得力が飛躍的に高まります。

CRFの原則で、説得力に磨きをかけよう

CRF

CRFの原則にしたがって伝えたいことを整理する

このようにCRFの原則にしたがった話法を使うことによって、伝えたいことを簡潔にして整理して伝え、聞き手の負担を減らし「すっと頭に入り」「分かりやすく」「説得力のある」話ができるようになります。これがロジカルシンキングを使う強みです。

この手法は日常の多くの場面で応用できます。報告書、提案書、企画書、メール、会議など。ぜひ応用して下さい。
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