受験者の人物像を伝える推薦状
推薦状は、受験者の能力や人柄、仕事を辞めずに通う場合は両立可能かどうかなどが評価ポイントです。内容は推薦者の自己紹介、推薦者と受験者の関係、受験者の人物像(仕事に対する姿勢・能力・人物像・長所など)を盛り込みます。学校側では推薦状をどのように評価しているのでしょうか? 例えばビジネス・ブレークスルー大学院大学では、「当院では教授から教わるだけではなく、学生同士が自身の経験や知識を共有し、議論を交わしながら互いに切磋琢磨してレベルアップを図っていくという部分が大きいです。そのため入学審査の際に受験生の人物像を確認する上で推薦状を参考にしています」と言い、また推薦状だけに限らず「2年間本気で経営学を学ぶ気があるか」「しっかりとした動機をもっているか」、そして入学後は議論が中心となるため「コミュニケーション能力がきちんとあるか」などを重視して選考を行うそうです。
推薦状の様式は学校によって、規定がある場合とそうでない場合があります。ビジネス・ブレークスルー大学院大学では規定様式があり、推薦者は設問に答える形で推薦状を作成します。規定様式がない場合は、通常のビジネス文書の形で書くことが一般的。市販の推薦状例文などを参考にするといいでしょう。
ただ、推薦する側としてもいきなり「推薦状を書いて欲しい」と依頼されてもうまく書けない場合もあります。そのため規定様式のあるなしにかかわらず受験生本人が原案を作り、推薦者に内容確認後サインしてもらう方法を取る人もいます。
推薦状について、何か分からないことがあれば志望校に問い合わせてみるといいでしょう。
出願書類の準備はできれば専門家に相談を
出願書類の準備は1人でもできますが、志望理由書や研究計画書に関しては通信教育や予備校など専門家の指導を受けながら完成させるのもおすすめ。自分で読み返しても欠点を見つけるのは難しいですが、専門家であれば直すべきポイントをすぐ指摘してもらえるからです。専門家に依頼するのが難しい場合は、第三者(上司や同僚)に「独りよがりになっていないか」「熱意が伝わるか」などをみてもらうといいでしょう。出願書類作成には意外に手間と時間がかかりますので、筆記試験対策や面接対策と同時進行で早めに取り掛かるのが成功のコツです。