営業のノウハウ/営業の基礎知識

受注を左右する営業のマナー・身だしなみ(3ページ目)

営業力に多大な影響を与える第一印象。その重要なキーワードである、「マナー」と「身だしなみ」について、その重要性と外せないポイントを語ります。

西野 浩輝

執筆者:西野 浩輝

営業ノウハウガイド


なりたい自分となれる自分のギャップに注意

ただし、これにも注意が必要。いくら自分が「シャープで切れ者の営業マン」を演出したいと思っていても、「なりたい自分=Want」と「なれる自分=Can」の間に大きなギャップがある場合には、不自然な印象を相手に与えてしまいます。これではせっかく努力しても、効果は期待できません。

自分をコーディネートするときには、「なりたい自分」だけではなくて、「なれる自分」についてもよく考えておくことが大事。MustとWantとCanの3つが揃って、初めてプラスの意味で強い印象をお客さんに残すことができます。

ちなみに身だしなみに磨きをかけたいときには、家族や恋人、友人、同僚など、自分の身近にアドバイスをくれる人を見つけておくといいでしょう。また美容院や洋服売り場の店員は、ある意味「身だしなみのプロ」ですから、自分にはどんな髪型やファッションが似合うか、彼らにアドバイスを求めるのもオススメです。

ビジネスマナーを確実に身につけよう

ビジネスマナーは、営業に対して最初に行われる査定項目
第一印象力を高めるためのもう1つのポイントが、ビジネスマナーです。ビジネスマナーができていないとお客さんは、「この営業マンは社会人としての基本常識が欠けているみたいだけど、本当に大丈夫なのか」という不信感を抱いてしまいます。

みなさんは、以下に挙げるようなビジネスマナーをきちんと身につけられているでしょうか。
  • あいさつ・おじぎの仕方
  • 尊敬語、謙譲語、丁寧語の使い分け
  • 正しい電話応対の方法
  • 名刺交換の仕方
  • 会議や会食の場での席次
  • 笑顔の出し方、目線の配り方
もし「まだ身につけられていない」というものがあれば、ぜひビジネスマナー本(薄いもので十分です)を読んで、該当項目を勉強することをオススメします。実際にマスターするまでの間は、マナー本をいつも鞄の中に入れておくようにして、必要な場面が来たときにすぐにチェックできるようにしておくとよいでしょう。

わからないことがあるときには、上司や先輩に聞いてもかまいません。ケースによっては、お客さん本人に聞いてもよいでしょう。

「恥ずかしながら、私はこのようなときにどうしたらよいかわかりません。ご存知でしたら教えていただけないでしょうか」と、謙虚にお願いすれば、お客さんはほとんどの場合は、こころよく教えてくれるものです。

「今日はお客様のおかげで1つ賢くなりました。ありがとうございました」とお礼を述べれば、「礼儀正しく、勉強熱心な営業マン」という印象をお客さんに与えることすらできます(ただしこれが通用するのは、若手営業マンの間だけですが……)。
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