キャリアプラン/キャリアプランの書き方

キャリア戦略とモチベーションの関係(3ページ目)

在りたい姿(理想の姿)と今の姿(現実の姿)のギャップを掴むことが戦略(アクションプラン)策定への第一歩です。目標の具体化は、モチベーションを高く長く保つ上で一番重要なことです。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド


予期せぬ出来事への対応は?

キャリアプランニングを進めていっても、描いた通りにいかないのが人生。目標にしている10年後の未来までの間も、これからも次々に新しい出会いや出来事に出くわすでしょう。その中には自ら仕掛けたものではなく、人事異動や組織改編など、会社側の都合で環境が変化することもあります。

そんな時は、キャリア形成の「節目」にいるんだと捉えて下さい。そして、さらなる自己変革を推進するために、その環境での理想の将来像、つまり、ビジョンを再設定すればいいのです。ビジョンが変われば、おのずとそこに到達するためにアクションプランも変わっていきます。

もしも特に環境変化がなければ、お正月や年度初めなど、年1回程度、未来理想像やそこに辿り着くためのアクションプランの実行状況を振り返ってみてください。振り返ってみて、微調整の必要があれば随時行っていくという形で進めます。

ビジョンを明確に持っている人とそうでない人とでは、年を経るごとに能力やスキルで大きな差となって表れます。常にビジョンを忘れないように、常に持ち歩く手帳などにメモをしておくと効果は絶大です。

目的が明確であればあるほど、時間の使い方もうまくなります。ガイド自身の話ですが、IBMに入社した頃、10年スパンでビジョンや戦略を描きそれを手帳に挟んでいました。面白いもので10年経過した時点でふと眺めてみると、時期のズレは多少はあるものの、ほとんどが実現できているものなのです。ぜひみなさんにお薦めします。
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