企業のIT活用/会計/確定申告・青色申告

財務分析、融資申込が楽ラク 話題のXBRL(3ページ目)

B/S、P/Lなど財務情報の標準化が始まっています。これがXBRLで、情報をやりとりするコストを下げられるため、財務分析や銀行への融資申込が今までとごろっと変わっていきます。既にe-Taxで使われています。

水谷 哲也

執筆者:水谷 哲也

企業のIT活用ガイド

法人税申告のe-TaxはXBRLを活用

法人税申告のe-TaxはXBRLを活用
法人税申告のe-TaxはXBRLを活用
e-TaxでXBRLを活用しています。e-Taxソフトを使って法人税の財務諸表を申告書に添付して送ることができますが、この時にXBRL形式で作成した財務諸表を添付します。

申告するのに混雑した窓口に行かなくてもよく、会社からパソコンを使ってできます。でも一番助かるのは国税庁で、今まで紙で出された財務諸表を手作業でシステムに入れていましたが、これが自動化できます。

会計ソフトでも対応が進んでおり、PCA会計はXBRLに対応済です。

融資申込みにXBRLを送る

また融資でも動きがあります。中小企業が金融機関に融資を依頼する場合、金融機関へ融資の申込書と3期分の財務諸表を持参して審査を受けます。

金融機関では紙で提出された財務諸表を手作業で入力して分析を行います。そこで中小企業から申込書と財務諸表をXBRLで受け取って融資の迅速化をはかろうという金融機関が出てきています。

日本のサービス分野ではIT化が遅れていると言われていますが、XBRLやEDIのXML化がすすむと情報をやりとりするコストが劇的に下がっていきそうです。また帳票印刷を減らせますので、環境対策にもなります。
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