Web-EDIで変換地獄に
各社ごとのWeb-EDIへの対応で変換地獄に |
まずA社のWeb-EDIにアクセスして発注データをダウンロードし、A社フォーマットから自社フォーマットへプログラムで変換して発注データを自社システムに取り込みます。
次にB社のWeb-EDIにアクセスして発注データをダウンロードし、今度はB社フォーマットから自社フォーマットへ変換しなければなりません。
大手企業がそれぞれ独自仕様で設置したためWeb-EDIごとに操作手順が異なり、操作方法もそれぞれ覚えなければなりません。
取引の多い中小企業では取引量の多い企業に絞ってWeb-EDIを使っています。また恒常的にまとまったボリュームの仕事が発注されるなら変換プログラムを作っても割に合いますが、スポット仕事でロットが小さければ変換プログラムを作る余裕はありません。
つまり発注情報をダウンロードしてプリントし、手で自社の生産管理システムに入力することになります。Web-EDIと言いながらFAX時代となんら変わっていません。かえってFAXより手間が増えています。
Web-EDIに金がかかる
変換プログラムは当然、自社で開発しなければならずお金がかかります。また中にはWeb-EDIの利用料を請求する大手企業もあります。複数企業と取引するとけっこうな額になってしまいます。ただWeb-EDIに対応していかないと大手企業からの発注が減ってしまいますので、表立って大手企業には言えません。ですが、本心では「昔のようにFAXで送ってくれ」と思っている中小企業が多くあります。
またいつ発注注文がWeb-EDIに登録されるかわからず、また納期の回答期限がどんどん短くなるため担当者は頻繁にWeb-EDIを確認しなければなりません。