売掛金の残高があわない
「これは聞こうと思っていたのですが。月末に締めて5/1にA社への売掛金40万円を計上し、請求書を送っています。A社からは5/20に399,500円が振り込まれてきます。」「つまり会計ソフトで次のように処理しているんですね。」
売掛金の処理 |
5/1 売掛金 40万円 | 売上 40万円 |
5/20 預金 39万9500円 | 売掛金 39万9500円 |
「そうです。A社では振込手数料500円を差し引いて振込みしてきますので500円あわなくなっています。これはもともとの売掛金を39万9500円にするのですか?」
「いえいえ売掛金は物やサービスの対価ですので40万円です。この場合は次のように会計ソフトに入力して、売掛金を消しこみます。」
売掛金の処理 |
5/1 売掛金 40万円 | 売上 40万円 |
5/20 預金 39万9500円 | 売掛金 39万9500円 |
5/20 支払手数料 500円 | 売掛金 500円 |
「支払手数料で売掛金を処理するのですか。なるほどこれならあわなかった500円がきちんと消し込みされます。」
原稿料・講演料の処理
「よく似た事例で、原稿や講演をした時に主催者の方であらかじめ源泉徴収して振込する場合があります。この場合も同じように処理をします。」似た事例:源泉徴収された原稿料の振込 |
5/1 売掛金 40万円 | 売上 40万円 |
5/20 預金 36万円 | 売掛金 36万円 |
5/20 事業主貸 4万円 | 売掛金 4万円 |
※源泉徴収分は事業主貸で処理し、確定申告で支払う税金と相殺します。 |
「少し、残高があわないところもありましたが、きちんと記帳できていますね。これなら青色申告もいけますね。会計ソフトで試算表が出力できますので、次回は試算表を印刷して持ってきてください。青色申告に挑戦してみましょう。」
「えっ!本当ですか。」
いよいよ最終回です。 事業で儲かるってどういうこと? >>