ルールを変える

ERPパッケージを導入するとなぜ、ルールを変えないといけないのでしょうか?

ERPパッケージには基本的に色々な会社のベストプラクテイスが組み込まれています。つまりERPパッケージに業務をあわせると最適な仕事のやり方を手に入れることができます。

その為には社内の組織やルールを変える必要があります。これをBPR(業務革新)と呼んでおります。

もちろん誰も、今までやってきた仕事のやり方を変えたくはありません。当然、抵抗が出てきますので、納得させていかなければなりません。

反対にルールを変えなければ、別途開発で対応することになります。完成までの納期も伸びるし、品質も悪くなります。また将来、ERPパッケージがバージョンアップした時にも、対応が大変になります。

ERPパッケージを入れたら、極力、パッケージの機能を使うためにルールを変更する。これが鉄則です。

関連ガイド記事:信長に学ぶBPR(業務革新)

「チェンジ・ザ・ルール」の場合は、BPRの面をあまり強調せずに、TOC理論に基づくルール見直しの紹介がされていました。

見直しのやり方は1作目の「ザ・ゴール」で紹介された、ドラム・バッファ・ロープ (DBR)等が使われていますので、3作目を読む前に1作目を読んでおくと理解しやすいでしょう。

本は実に分りやすく記述されていますが、実際に現場で行なうルールの見直しは大変な作業です。

以前のシステムでは最適であったルールが、 新しいシステムにとっては不合理なルールになった場合に、それをいかに見つけ出すかが鍵になります。

見つけ出すには、技量と経験が必要となります。TOCコンサルタントにまかせるのも一つの手段になります。

SCMへ

「チェンジ・ザ・ルール」では、さらに大きな話題が登場します。

社内の倉庫部門や工場部門などの流れがルールの見直しでうまくいくようになり、今度はそれを社外にまで拡げようという話になっていきます。つまりSCM(サプライ・チェーン・マネージメント)です。

メーカー、卸、小売で全体最適を考えていきます。

「チェンジ・ザ・ルール」では 客先からSCM構築を依頼され、「返事を待っているよ」で終わっていますが、やるとなるとお互いの企業間の信頼関係をどう出すかなど難しい問題が山積みです。

各社とも自分の手の内をさらけださなければSCMはうまくいきません。

お互いがいかに納得してWin-Winの関係を作っていくかが鍵となります。お互いをパートナーと考え、情報共有できるかどうかです。

SCMの事例

ダン(現在はタビオ株式会社)という会社が大阪市にあります。ここは靴下専門店のフランチャイズチェーンを展開している靴下の製造・卸の会社です。

川上の工場から川下の店舗まで全てをネットワーク化したサプライチェーンマネジメントシステムを構築し、例えば東京の小売りから1個単位で靴下を発注することができます。

また川上の工場でも、小売りで今、何が売れているかを見ることができるシステムを構築しています。

お互いの信頼関係を築き、Win-Winの関係をサポートするシステム作りで成功している事例です。

関連リンク:SCMシステムの導入

IT導入だけでなく、ビジネスでの色々なやり取りなどもなかなか参考になる本です。

(参考)こちらでも同じゴール3が紹介されています。
→ 平積み本、大解剖!『チェンジ・ザ ・ルール!』





※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。