規模の大きなシステムの場合
生産管理システムを構築したい、POS管理システムを導入したいなど、比較的規模が大きな案件であれば、いわゆるITベンダーを探すことになります。ただし、テレビのCMで見るような大手ITベンダーに話をもっていっても中小企業が考える金額とは1桁違うのが実態です。そこで中小ITベンダーを探します。
ITベンダーを探す
■インターネットタウンページ 対象:全国利用料金は無料です。業種名の一覧参照から情報・通信産業(サービス業)→情報処理業→ソフトウェア業を選択し、所在地で近くのITベンダーを探せます。住所、地図、電話情報が提供されています。
■楽天ビジネス 対象:全国
仕事の依頼は無料でできます。Web系の業者が多いですが、システム・ソフトウェア開発については400案件ほど登録されています。
こういうシステム開発をしてほしいとリクエスト登録ができ、商談に進むまでは事業概要などの概要情報だけが開示されます。
■ザ・ビジネスモール 対象:全国
利用料金は無料です。全国の商工会議所の会員を中心に登録されています。キーワードにソフトウェア開発と入れ、都道府県を指定することにより近くの業者を探すことができます。近畿圏の情報が充実しています。
ITベンダーへの発注時の注意
基本的には一般的な取引と同じ注意でかまいませんが、あえて言いますと1.相見積もりを複数社から取る
1社だけではなく、3社以上から見積をとりましょう。見積金額ですが、ピンからキリまで出てくるはずです。
ひどい時は5倍ほど差が出ます。こちらのシステム開発要件の書き方が悪い、足元を見られているなど色々な理由がありますが、差があまりに開く場合は専門家に相談するのも一つの手です。
2.プロジェクトリーダーの資質
システム開発の要はプロジェクト運営にあります。全体を統括するプロジェクトマネージャには発注側の決裁権を持つ人物が就任しますが、ITベンダー側の開発プロジェクト・リーダーも要になります。
業務経歴などのチェックはもちろん、可能であればコンペ形式にして、リーダー就任予定者に説明してもらい、人となりをチェックするのも一つです。
不安な場合は!
システム開発をITベンダーに委託した経験がなければ、不安だらけだと思います。そういう場合は、各都道府県に中小企業支援センターが設置されていますので、ITの専門家に無料相談してください。
昨年度から多くの中小企業支援センターでITを専門とするサブマネージャが配置されています。実は私もその一人です。(配置されていない都道府県もあります。)
サブマネージャがいなくても定期的にITの専門家に委嘱し、無料窓口相談を行っていますので、地元のITベンダーなどの情報を教えてもらえます。ぜひ活用ください。
次回は気になるシステム開発の相場です。
関連サイト:ITベンダーを探す