規模の小さなシステム開発の場合
例えば、電子商店を立ち上げたい、自社独自の受発注管理システムを作りたいというような比較的規模が小さな案件であれば、SOHO業者を探すことになります。SOHO(SmallOfficeHomeOffice)というのは、インターネットなどを効果的に活用して仕事をしている個人や集団のことで、今、非常に増えている事業形態です。
SOHOの語源
元々はニューヨークにソーホー街(South of Houston Street)という街があり、へんぴな所で賃貸料も安いため、1960年代後半から若きアーティストの卵が集まり出しました。集積することにより、やがて現代アート等のSOHO文化を生んでいったのですが、90年代には、インターネットの発展に伴い、コンテンツクリエーターを中心とした場所や空間を超えて新たなビジネスを生み出す一群が登場してきます。
この新しく登場した事業形態を地域の名前をもじってSOHOとしたのが語源です。
基本的に個人事業主や、案件によっては何名かでコラボレーションを組んだ形でサービスを提供しています。コラボレーションもゆるやかで、案件によって得意とするメンバーが集まる形になっています。
※SOHOについてさらに詳しく知りたい方は
→ 同じビジネスキャリアにSOHOサイトがあります。
SOHO業者を探す
ネットワークを駆使して仕事をする形態ですので、インターネットで探すのが一番効果的です。まずは色々な情報を見て、相手に要求する技術的要件などをどう表現すればよいかなどを参照してください。■SOHO情報局 対象:全国
市川市にあるホームページデザインなどを行う株式会社アトリエコスモスが、非営利で運営している情報提供サイトです。(無料)
仕事ありますで、SOHOに依頼する仕事情報を掲載することができます。情報を見て関心のあるSOHO業者から電子メールで連絡が入り、後は当事者間で商談が進む仕組み。SOHO業者がコラボレーションを組むSOHO業者を探すケースもあります。
■いい仕事ドットコム 対象:全国
プレステージマーケティング株式会社が提供しているIT関連の業務を、アウトソーシングしたい企業と仕事を探すエンジニアとのマッチングサイトです。(無料)
特徴としてはサイト内のIDによるメールシステムを使用し、自分の正体を明らかにしないで交渉を行えます。 また、連絡先を教えあい、当事者同士で交渉を行ってもかまいません。
SOHO業者への発注時の注意
1.なるべく会うネットワークだけでやり取りして、最後まで会わないでもかまいませんが、できたら近くのSOHO業者を選び、会って商談し、人となりをチェックするのも重要です。
2.実績をチェックする
できるエンジニアとできないエンジニアでは10倍以上の差が出る世界です。Webデザインなどであれば業務経歴書などを元に実績のサンプルを見せてもらうとチェックになります。
少し、大きな案件で、何名かでコラボレーションを組むような場合は中心となるコーディネータのプロジェクト管理能力などをチェックしましょう。
3.個人事業主ということをお忘れなく
相手は会社組織で無いので、色々と大変な面が出てきます。途中で病気になった時のリスク、源泉徴収など。また支払は基本的に現金決済になることです。
では、次はITベンダーの探し方についてみていきましょう。