細かい単位に分けて管理しやすくし競争させる

細かい単位に分けて管理しやすくし競争させる

細かい単位に分けて管理しやすくし競争させる

次に秀吉は塀を一定の長さで区切りだしました。職人たちを集め、工区ごとにお前はここの担当だと分けだします。そして工区ごとにリーダーを決めました。次はリーダーを集めて、また演説です。

「塀の修理工事を急がねばならないことは分かっているな。工区を分けたので、責任をもってそれぞれの担当工区でがんばってもらいたい。がんばって、最初に塀の修理ができあがった工区には報奨金を出すことにした。いいか一番にできあがったものだけだぞ!」

こうなると必然的に隣に遅れてなるものかと競争が始まります。担当工区の塀が上に伸びれば、成果がすぐ分かります。隣の工区と見比べれば一目瞭然でどっちが勝っているかも分かります。

「割り普請」と呼ぶやり方ですが、システム開発する場合にも、サブシステムという単位に分けて管理します。作業の「見える化」を行い、透明性を上げることで、成果が一目で分かるようにすることが重要です。

プロジェクト運営では早期の成功を祝うことが大切

プロジェクト運営では早期の成功を祝うことが大切

プロジェクト運営では早期の成功を祝うことが大切

割り普請を始めた初日の夜、秀吉が現場を見回ります。

「おお、皆やっているな。ごくろう。ここはすごく進んでいるな。誰が頭領だ。おお、お前か、いい働きだぞ、この調子で明日もがんばってくれ、でも無理はいかんぞ!」
とねぎらいの言葉をかけていきます。

わずか一日で塀の高さがかなり高りました。翌日の朝、また高台に登った秀吉が演説です。

「おお、お前たち、俺はうれしいぞ!どうだ、たった1日でこんなに塀が高くなったんだぞ、お前たち、すごいじゃないか!今日もがんばってやろうぞ!そして、一刻もはやく塀を直そうぞ!」

早期の成功が出たら、それを大いにほめることが肝心。ほめられて怒る人間はいませんし、仕事が認められているという気持ちがプロジェクトの活力を生んでいきます。

さて、2日目になりました。隣に負けている現場では、頭領の叱咤激励が続いています。
「お前ら、隣には負けるな!もっとスピードを上げろ!」

元気なプロジェクトではいい意味での競争が行われ、負ければ悔しさを感じるようになります。元気な組織の証拠です。 さて、4日目の朝、なんと塀の修復が終わってしまいます。20日間もかかって進展しなかった工事がわずか3日間で完成してしまいました。

【秀吉に学ぶプロジェクト運営の極意】
・プロジェクトの目的を皆で共有する
・皆が競い合う組織を作る
・早期の成功を大いにほめる

戦国武将に学ぶシステム作り



※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。