家賃は前払費用へ
その他の経費では、地代家賃が目の付けどころです。家賃は通常、当月末に来月分を支払うという取引が多いです。この場合、必ず1ヶ月分の家賃は前払いになります。この家賃を前払費用に計上することで、経費を減らすことができます。また、交際費の金額が多い場合には、その一部を役員自身に負担してもらえれば、経費計上額を少なくできます。
締め日以降の売上も忘れずに
見直すのは、経費ばかりではありません。売上についても基礎から再確認して下さい。まず、売上の計上基準ですが、自社の実態に合った基準になっているかどうかが重要です。売上の計上基準には、出荷基準、検収基準、引渡基準などがありますが、より合理的な方法に変更できないか、検討してみることをお勧めします。また、売上の締め日が事業年度末日と一致していない場合には、必ず締め日以降末日までの売上が発生しているはずです。それらが漏れなく計上されているかどうかも大事です。
その他生命保険や共済等に加入している場合には、無駄な加入がないかを見直し、解約することで収入になります。
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