大学生の就職活動/就職活動の準備

就活は何社にアタックすればいい? 2(2ページ目)

片っ端からエントリーしても、結局は物理的に半分の会社説明会にしか行けないし、10分の1しか面接に辿り着けない。効率良くかつ確実に自らが輝く会社を見出し、面接に辿り着くためには、いくつかの戦略が必要だ。

執筆者:見舘 好隆

就職活動中に出会う仲間からの情報から、
会社を追加していく。

ネットワーキング
同じ価値観を持つ人と出会えたら、最高だ。
志望会社を追加する方法にはもうひとつある。情報源は、セミナーで隣に座った学生であり、mixiみんなの就職活動日記で同じ業界や会社を目指す学生。つまり、同じ志向を持つ学生からの情報だ。

私個人の話をしよう。私は結構本を買う人なのだが、amazonで買うときには、必ず「この商品を買った人はこんな商品も買っています」をチェックする。そこに自分がすでに買っている本が含まれていたりすると、その本が自分にピッタリである可能性が高いからだ。また、日常生活において買い物をするときにも、自分と趣味が近くて(もしくは私の志向を熟知していて)、そのジャンルに詳しい友人が薦めた商品がハズレだったことは一度もない。きっとみなさんもそのはずだ。

だからこそ、思い切ってセミナーや面接の待合室で隣に座った学生に話しかけてみよう。いきなり信頼関係を構築するのは難しいから、お茶でも誘おう。コツは自らの情報をすべてさらけ出すことだ。そのことで相手は君を信頼し、そして君の志向を深く理解して、「この会社面白いよ!」と教えてくれるだろう。その会社こそ、実は君と赤い糸で結ばれた会社である可能性は高い。

ネット上でも同じこと。情報泥棒にならないためにも、自らの情報をどしどし書き込み(個人情報は除く)、君という人を理解してもらうことで、君と志向が近い「就活友達」ができる。同じセミナーに参加する機会があれば、気軽にアポを取って会うことが出来るだろう(ごく稀に変な人もいるかもしれないから用心はしてね)。もしかしたら、それがキッカケでかけがえの無い一生の友になるかもしれない。

哲学者の鷲田清一さんは語る。
「僕は、人生をまっすぐな一本線で考えるのをやめた方がいいと思います。過去・現在・その先の未来を一本の線で結んで考えようとするから、将来が『見えちゃってる』と感じてしまいます。でも実際の人生は違うんです。絶えず偶然によって、予測もしない形で自分がずらされ、そこから予測もしない展開が起こっていきます。偶然は一度起きると、あとは必然の道になります。でも、その必然の道も一生続くのではありません。また次の偶然によって、自分が変えられていくんです。(中略)だから人生を断続として考え、偶然に身を開いておく方がいいんです。」
(出典:「キャリナビ・インターネットのお仕事人辞典」)

就職サイトや合同説明会で探しつつ、君にピッタリの会社と出会う偶然にいつも身を開いておくことが肝要なのだ。


※次のページで、計画は鉛筆で書き、いつも消しゴムを持つことを忘れてはいけないことを学ぶ!

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