企業が求める力に合わせて、カスタマイズする!
自己分析からただ引っ張り出した自己PRを書いても駄目。相手が望む力があることを、伝えなくてはいけない。 |
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求める人物は、強い意志を持って、いつも自分を成長させようと努力できる人です。現状の自分でできることに甘んじるひとよりも、今はできないこと、わからないことを認め、将来目指すべき自分に向けて、自分を磨くことのできる人を求めています。
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- 大学祭実行委員長を経験し、リーダーシップに自信があります。
- アメリカに1年間留学し、英会話に自信があります。
- 中小企業診断士に合格しました。
- アメリカンフットボール部でレギュラーで活躍、体力と根性なら誰にも負けません。
- 居酒屋で3年間アルバイトしていました。接客に自信があります。
答えは・・・どれもヒットしない。
なぜなら、その百貨店の「求める力」をPRしていないからだ。
逆に言えば、少し工夫さえすれば、どの自己PRでもヒットさせることが出来る。前頁の自己PRの中から、求める力を証明するエピソードを引っ張り出して書けば、十分ヒットするレベルまでアップする。その例を書いてみる。
- 毎年企画している大学祭と同じ事をしては、自分は成長できないと思い、新企画を5本立て実行しました。(中略)この経験を通して、自らを高めるには、具体的目標を立て、それに向かってコツコツ努力する姿勢を身につけました。
- ロスやニューヨークなど日本人が多いエリアではなく、あえて日本人がほとんどいない田舎町の○○○を留学先に選び、自分を追い込むことを選びました。(中略)この経験を通して、英会話力は勿論、見ず知らずの人に積極的に話しかける力を得ました。
- 将来、御社のような会社で活躍するための知識としては勿論、あえて難しい資格を目指すことでそれに伴う根性を修得する意味も込めて、中小企業診断士を目指しました。(中略)結果、資格自体よりも、同じ志を持った友を得たこと、そして目標達成には強い意志が必要であることを学んだことが、大きな成果でした。
- いつも地区予選の2回戦止まりである現状を受け止め、まず強い他チームの練習方法や取り組み方など何が違うのかを、恥を忍んで他チームに聞きに行きました。(中略)結果、地区予選の3回戦まで進むことが出来ました。
- その居酒屋でアルバイトのリーダーを任された時、自分の将来のためにも、店長に思い切って来店数や売上、利益の詳細を教えてもらい、そしてそれぞれを向上させるプランを考え、実行させてほしい旨を相談しました。(中略)結果、来店数を1.3倍に伸ばすことができました。いつも目標を立ててそれにトライするキモチをいつも持って、御社でも働きたい。
ネタはそれぞれ別でも、企業が「求める力」を伝えるアレンジはできるのだ。
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野球に喩えれば、ピッチャーがわざわざコースを示してくれているのだ。そこに合わせてバットを振らなければ、打てるわけは無い。
「自分をそのまま書いて、それで落ちるのなら、本望だ!」
確かにそうかもしれない。でも君の魅力がちゃんと伝わらなくて落ちたのなら、悲しいじゃないか。だからこそ、相手に伝わりやすいように、君の魅力をカスタマイズして伝える配慮は、あっていいじゃないかと思う。
本当の君の魅力は、面接で披露されるべきだ。だからこそ、そこに辿り着くためのエントリーシートは、それぞれの会社に合わせて、丁寧に書かなくてはならないのだ。
※エントリーシートに書く自己PRや志望動機の「文章の基本構造」も必ず合わせて読んでね!