大学生の就職活動/就職活動の選考対策

エントリーシートに書く文章の基本構造

エントリーシートに書く自己PRの基本は、コンテキスト(伝えたいこととその前後関係)を明確にすることだ。企業は君が入社してからも「求める力」を再現してくれるのかを、確認したがっているのだから。

執筆者:見舘 好隆

君の自己PRを以下の手順で書き直してみよう!

エントリーシート
君の自己PRは、ちゃんと「企業が求める力」を伝えているかな?
前回の記事「エントリーシートの基本中のキホン!」で、企業が求める力を、企業ごとにアレンジして書くことを述べた。例えば、志望企業が「チャレンジ精神」を望むのであれば、君が最も大学時代に力を入れたステージ(ゼミ・サークル・バイトetc.)の中のエピソードから、「チャレンジ精神」を身につけた「イベント」を引っ張り出せというロジックだ。

さて、今回は、その「イベント」を文章化するノウハウを伝授したい。簡単なので是非参考にして欲しい。今日からすぐに使えるよ。

ポイントは「コンテキスト(伝えたいコトとその前後関係)」である。


1.「一言タイトル」を作る

ここで間違ってはいけないことは、「波乱万丈なラガーマン人生」「アメリカで出会った異文化」など「小説的な」「抽象的な」タイトルを決して書いてはいけないことだ。あくまでも、「~する力」「~できる力」など、「企業が求める力」に繋がらなくてはいけない。

また、一言でまとめておくことで、面接での「君の魅力を一言で言うと?」「君は例えばこんな時どうするかな?」など、突発的な会話にも対処できる。そもそも、まず最初に結論を述べることは、社会人がビジネスにおいて行う会話の基本である。よく「大学時代ラグビー部で、こんな経験をしました…」から始めてしまう人もいるが、それでは最後まで話を聞かなくては結論がわからなくて、聞いているほうは困ってしまう。

面接はいつもたっぷり時間があるわけではない。まず結論を一言で語るようにしよう。

2.シンプルな状況説明

これもくどくど書いてしまう人が多い。例えば、

「大学1年生の夏休みに2ヶ月間アメリカのロサンゼルスで語学留学をした時」

これでは長すぎる。PRする「企業が求める力」を伝える上で必要な最小限の状況説明だけでよい。例えば、

「ロサンゼルスに留学した時」

でもいいし、留学先が重要でなければ、

「米国留学した時」

でもよい。とにかく状況説明に文字数を使ってはいけない。これは面接における自己PRでも同じことである。


※次のページで、自らを成長させたイベントを語ろう!
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