大学生の就職活動/就職活動の選考対策

エントリーシートに書く文章の基本構造(2ページ目)

エントリーシートに書く自己PRの基本は、コンテキスト(伝えたいこととその前後関係)を明確にすることだ。企業は君が入社してからも「求める力」を再現してくれるのかを、確認したがっているのだから。

執筆者:見舘 好隆

3.以前の私

エントリーシート
エピソードを詳しく語ることで、「企業が求める力」を持つことを伝えよう。
ダイエット食品の広告に、よく「使用前」の写真が載っている。それはご存知の通り、ダイエット食品の効果をより効果的に伝えるために載せているのだ。同じように「企業が求める力」を身につけた以前の自分を少し書いておくと、成長感がわかりやすく伝わる。例えばPRしたい「企業が求める力」が、「初対面の人でも臆せず話せる力」であれば、その力を身につける前の自分、すなわち「初対面の人にはなかなか話せなかった自分」を少しだけ説明しておくとよい。ここでもくどくど長く書かない。シンプルに書くようにしよう。

4.模索しまくった私(イベントのクライマックス)

ここと5だけは、文字数を最大限使って、詳細に書こう。ああなるほど、そんな経験をしたんだと、相手にできるだけリアルに伝わるように、具体的数字や固有名詞をふんだんに使って書こう。逆に決して抽象的になってはいけない。「頑張った」「努力した」ではわからない。こと細かく、頑張った、努力したことを詳細に書こう。

5.一皮むけた私

前述したイベントを経験したことによって、身につけた力を詳細に書こう。例えば「初対面の人でも臆せず話せる力」であれば、ああ、本当に「初対面の人でも臆せず話せる」ようになったんだね!と相手が思わなくてはいけない。身につけた力を実践したエピソードを書こう。ここでも具体的数字や固有名詞をふんだんに使って書こう。

6.御社に入社した暁には!

具体的にやってみたい仕事を通して、「求められる力」を発揮したいと繋げるとよいだろう。決して「やってみたい仕事」にこだわってはならない。なぜならば、やりたい仕事をやらせてもらえるかどうかはわからないからだ。どちらかと言えば、さまざまな仕事を経験し、「求めらる力」をさらに磨き上げた上で、例えば将来こんな仕事をしたいと書くほうが、説得力があるだろう。


※次のページで、以上の手順で書いた自己PRの例を見てみよう。
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