大学生の就職活動/就職活動の選考対策

面接につなげるエントリーシートの基本(2ページ目)

確実に面接に辿り着けるエントリーシートの書き方の基本は、その企業が「求める力」を君が持っていることを、的確に伝えているかの一言に尽きる。その魅力が伝わりやすい自己PRにアレンジすることが大切だ。

執筆者:見舘 好隆

エントリーシートに書くべきことは何か?

エントリーシート
合コンのように、ただ自分の経歴や趣味を並べ立てても、相手がそれを気に入るかはギャンブルだ。エントリーシートもギャンブルしてはいけない。
もう一度確認する。企業はエントリーシートで何を見ているのだろう。

それは、君が「求める力」を持っているか?の一点である。

「え?自己PRや志望動機を書くんじゃないんですか?」

確かにエントリーシートには、「自己PR」や「志望動機」と書いてある。しかしながら、何を書けば通るのかという視点で考えれば、少なくともただ「自分のこと」を書いた所で、通るわけが無い。

じゃあ、どうすればいいのか。答えは一つ。募集要項の中にほとんど必ずある「選考基準」「求める人材」「求める人物像」の欄をよく読みこんで、その力を軸に自己PRや志望動機を書くことだ。掲載していない就職情報サイトの場合(リクナビや[en]学生の就職情報には掲載している)は、社長や先輩のメッセージから読み取るか、会社のホームページの採用サイトから探すと良い。とにかく、その企業がどんな人材を求めているのかをまず把握し、それに向けた自己PR・志望動機を書かなければ、通るわけが無い。ここをちゃんと理解しないと、何度出しても落ちてしまう。

ちょっと例を出してみよう。

とある百貨店にエントリーシートを出すとしよう。以下の5つの自己PRのうち、どれが人事のハートにヒットするだろうか?
  1. 大学祭実行委員長を経験し、リーダーシップに自信があります。
  2. アメリカに1年間留学し、英会話に自信があります。
  3. 中小企業診断士に合格しました。
  4. アメリカンフットボール部でレギュラーで活躍、体力と根性なら誰にも負けません。
  5. 居酒屋で3年間アルバイトしていました。接客に自信があります。
答えは・・・どれもヒットするとは言えない。
なぜなら、その百貨店の「求める力」が何かを前提に書いていないからだ。このままではただのギャンブル。ただ書いて出しただけになる。

では次に、選考基準(求める力)にこう書いてあったとしよう。
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求める人物は、強い意志を持って、いつも自分を成長させようと努力できる人です。現状の自分でできることに甘んじるひとよりも、今はできないこと、わからないことを認め、将来目指すべき自分に向けて、自分を磨くことのできる人を求めています。
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さてこの場合、前述した5つの自己PRのうち、どれがヒットするだろうか?

考えてみよう。

※次のページで、企業が求める力に合わせて、カスタマイズするコトを学ぼう!
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